時代を読む、ストーリーのあるホテルNo.16 「ザ・キャピトルホテル 東急」

坂を上りつめてホテルに近づくとダイナミックなひさしが印象的なエントランスが現れる。隈研吾氏の独特なデザインが目に飛び込んでくる。


客室はスィート14室を含めて全251室が揃っている。どの客室にも和のデザインがモダンに施され、新しいホテルらしさが表現された。


2018年10月にリニューアルオープン「The Capitol Lounge SaRyoh」。 クラブフロアとスィート滞在のゲスト専用ラウンジ。


プレミア コーナーキングの客室(57.8㎡)。角部屋で窓が大きく明るい客室からは東京の情景を見渡せる。

また、高い人気を誇っていたホテル内のレストランは、当時から賓客やグルメをもてなしてきた北大路魯山人が、かつてこの地でゲストをもてなした「星岡茶寮」のスピリットを継承し、今も尚、ホテル内の5つのダイニング&バーは、コンセプトに‘不易流行’を採り入れている。


ロビーから渡殿を抜け離れのような造りのメインダイニング「水簾」。料理は四季を彩る日本料理の数々。写真は個室の夜景。

食事に関してもゴージャスなコース料理をイメージするかもしれないが、最高級クラスのホテルながら、カジュアルな人気メニューの「パーコ―麺が美味しいですよ」と笑顔で薦めてくれるホテル関係者に、親近感を持たない人はいないだろう。


開業当初から受け継がれる名物メニューが豊富なオールデイダイニング「ORIGAMI」。大人気のパーコ―麺は今も健在。


ラウンジで味わう人気のアフタヌーンティー。季節によりセイボリーもスイーツもメニューが変わる。繊細で優美な円柱籠は駿河竹千筋細工によるオールハンドメイドのティースタンド。

優しさや安心感に包まれ、静謐な都会の一等地で過ごす週末の滞在は自分へのご褒美である。都会で働く人々にとって、こうした都会のホテルの魅力は、非日常のホテルという世界観をいつでもすぐに体感できる贅沢にある。


メンバーと宿泊者に限られたプライベートなフィットネスクラブ。20mの温水プール、ジャグジー、サウナ、ジムなどが揃う。

ザ・キャピトルホテル 東急 
東京都千代田区永田町2-10-3
03-3503-0109
www.capitolhoteltokyu.com

文=せきねきょうこ

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