「持続可能なホテル」が多い都市 カナダが上位ほぼ独占

クイーン・エリザベス公園から眺めたバンクーバー市街(Yi Bao / Shutterstock.com)

旅行業界では持続可能性と環境への配慮がトレンドになっており、世界各国のホテルが、利用者の二酸化炭素排出量を減らす意識的な取り組みとして、より地球にやさしい施設やアメニティーを提供している。

英データ分析企業ユースイッチ(Uswitch)は、世界の主要都市を対象に、ホテル予約サイト「Booking.com」に掲載されているホテルのうち、同サイトによる「サステイナビリティ」認証を受けた施設の割合が多い都市を調べた。

首位はカナダ西部のバンクーバーで、市内のホテルの44%が認証を受けていた。2位はスウェーデンの首都ストックホルムで、ホテルの認証率は40%。3~5位はいずれもカナダの都市が入った。

以下に、サステナブルなホテルの数で上位5位に入った都市を紹介する。

1位 カナダ・バンクーバー


バンクーバーのホテル89軒のうち44%が環境認証を取得していた。ユースイッチはその中でも特筆すべきホテルとして、フェアマウント・ウオーターフロントを紹介している。

五つ星の高級ホテルであるフェアマウントは約25万匹のミツバチを飼育。廃棄物は可能な限りリサイクルや堆肥作りに利用している。ホテルをイベントで使用する際には、二酸化炭素の排出を実質ゼロとする選択肢が提供される。

2位 スウェーデン・ストックホルム


ストックホルムは、市内216軒のホテルのうち87軒が持続可能性の取り組みを認められた。

クラリオン・ホテル・サインは持続可能性の取り組みで知られ、二酸化炭素の排出量を明記したメニューやプラスチック包装の廃止など、ささやかだが影響力の大きい方針を取っている。

3位 カナダ・トロント


トロントのホテルは25%近くがサステナブル認証を受けている。突出したホテルとしては、シャングリ・ラ・ホテル・トロント、フェアモント・ロイヤル・ヨーク・ホテル、ホテルXトロントがある。

4位 カナダ・カルガリー


カルガリーでは、環境に優しいホテルの割合が23%余りだった。認証を受けたホテルには、ル・ジェルマン・ホテル・カルガリーやカルガリー・マリオット・ホテル、ハイヤット・リージェンシー・カルガリーなどがある。

5位 カナダ・エドモントン


エドモントンでは22.56%のホテルがサステナブル認証を受けた。特に環境に優しい施設にはフェアモント・ホテル・マクドナルド、マトリックス・ホテル、メッテラ・ホテル・オン・ホワイトなどがある。

編集=遠藤宗生

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