小売業界のオンラインフォーラム「リテール・ワイヤー」は2022年3月はじめ、「Happy Nation」ブランドの誕生をテーマにしたオンライン討議を開催。出席したリテール・ストラテジー・グループのプリンシパル、リザ・アムラニは、「ヴィクトリアズ・シークレットがインクルーシビティ(包摂性)を打ち出して以来、ここまで進歩してきたことに嬉しい驚きを感じている」と述べた。
「こうした進歩が見られることから、同社は、自分たちが相手にしているのはどういった顧客層なのか、そうした顧客層を商品やマーケティング戦略でどう表現すればいいのかについて、理解を深めつつあるようだ。楽観的な見方かもしれないが、ヴィクトリアズ・シークレットはプレティーン市場に間違いなく進出できると思う。
ただし、姉妹ブランドで大学生をターゲットとした『PINK』の品揃えやブランドアイデンティティとは、明確に線引きする必要がある。Happy Nationは、清潔でモダンで、洗練されていて、多様性があり、13歳ころまでの少女の体型やサイズを象徴したものでなくてはならない」
アメリカン・リテール・コンサルタンツのカイ・クラーク最高経営責任者(CEO)は、「ヴィクトリアズ・シークレットはすでに、プレティーン市場にアピールするうえで必要なことは何かを十分に把握している。そしていま、ブランドを構築すると同時にリーチを広げている。新たな立ち位置を模索するヴィクトリアズ・シークレットにとっては当然の動きだ」と述べた。
ヴィクトリアズ・シークレットのマーティン・ウォーターズCEOは2022年3月に行った業績発表で、新たなブランドの品揃えについて詳しい発言をしなかった。そして、4月に立ち上げ予定だと述べるにとどめ、アナリストたちに「Happy Nation」の公式ホームページを紹介した。