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2022.03.22

世界の暗号通貨取引所ランキング、GMOコインが9位に

Jorg Greuel / Getty Images

2009年のビットコインの誕生から始まった暗号通貨の歴史はまだ浅いが、世界の暗号通貨取引所の数は600近くに及び、ビットコインやイーサリアムをはじめとする様々なコインの取引サービスを提供している。

フォーブスは今回、世界60の大手取引所を分析し、セキュリティ対策や取引手数料、機関投資家の支持、コンプライアンスなどの10項目の基準でランキングを作成した。

暗号通貨業界は、伝統的な金融サービスとは異なり、新たな事業者が顧客の勧誘を開始する際の認証基準を欠いており、米国をはじめとする多くの国では、投資家を保護したり株式ブローカーを監視するFINRAのような機関が存在しない。そのため、今回のランキングでフォーブスは、各取引所の規制遵守に大きな重点を置いて評価を行った。

上位10社は次の通り。

1. コインベース(Coinbase)

米国最大の暗号通貨取引所のコインベースは昨年4月にナスダックに直接上場を果たし、44州にサービスを提供している。同社は、ニューヨーク州の金融サービス局(DFS)の承認を受けて米国の取引所の中で最も多くのコインを提供している。また、ニューヨーク州の銀行免許も取得している。

2. クラーケン(Kraken)

米国を拠点とするクラーケンは、米国、英国、日本などの当局に登録されている。同社は、米国ではニューヨーク州とワシントン州を除くすべての州でサービスを提供しており、ワイオミング州では銀行免許を取得している。また、190億ドル(約2.3兆円)を超える顧客のビットコインとイーサリアムが安全かつ証明可能な形でプラットフォーム上に存在していることを確認するプルーフ・オブ・リザーブ監査の認証を受けている。クラーケンは、年内のIPOを計画している。

3. ロビンフッド(Robinhood)

ロビンフッドは、米国に拠点を置く上場企業で、SECが規制するブローカーディーラーとして、手数料無料の株式と暗号通貨のトレードを提供している。取り扱う暗号通貨は7銘柄と、他の取引所と比べると少ないが、昨年発表した外部に暗号通貨を送信するためのウォレットの待機リストには200万人以上が登録している。保有する暗号通貨の額は220億ドル以上と、非常に多い。

4. Crypto.com

シンガポールに拠点を置き、米国の当局に承認されているCrypto.comは昨年、米NBAのLAレイカーズが使用するスタジアムの命名権を7億ドルで獲得したことで注目された。同社は169のコインの取引と、349の取引ペアを提供している。Crypto.comは、エントリーレベルの取引に40ベーシスポイントという比較的高価な手数料がかかるが、取引ボリュームはコインベースを上回っている。
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編集=上田裕資

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