新機能は、職歴の空白期間を普通のものと捉える上で大きな転換点となる。多くの人は、転職活動の際、職歴の空白期間を企業側にどう捉えられるかを心配し、隠したり、あえて触れなかったりする。2年以上にわたる新型コロナウイルスの世界的流行により、女性を中心に離職者が相次いでいる今、職歴にキャリアブレイクを記載することは重要だ。
一般的な職業から長く離れた経験がある人の多くは、その期間中に仕事にも簡単に生かせる貴重なスキルを習得したと語る。しかし、職歴の空白期間をうまく説明できない人は多い。今回の新機能は、職歴の空白期間に関する会話を変える助けとなるかもしれない。恥ずかしがったり隠したりするのではなく、休職中に得たスキルや経験について話せるようになるのだ。
リンクトインによると、世界各国の雇用主を対象としたアンケート調査では、51%が自分のキャリアブレイク中の状況を明確にしている求職者にはコンタクトしやすいと答えた。インクルーシブ(包摂的)な採用方針を取る企業は増えており、今回の新機能により、これまでは書類選考で落とされていた人も候補として残りやすくなるかもしれない。
リンクトインのカミラ・ハンヒ上級プロジェクトマネジャーによると、キャリアブレイクをめぐるスティグマが今も存在すると考える人は60%に上る。だが状況は改善しつつあり、採用責任者の46%が「キャリアブレイク経験者は未開拓の人材プールだ」と考えているという。
新機能は段階的に世界各国で導入される予定。