ノルウェーは他の産油国と違い、ガソリンに高い税金をかけている。同国の富の多くは原油に基づくものだが、同国は化石燃料に頼らない自国経済を構築する戦略を長年追求してきた。
他の産油国は逆の方向性を選び、ミネラルウオーターよりも安い価格で国民にガソリンを提供している。最も極端な例はベネズエラやリビア、イランで、ガソリンは1ガロン当たり2、3セントしかかからない。
ミネラルウオーターよりも安価なガソリン
先述の例ほど極端ではなくとも、安価なガソリン価格は北アフリカや中東、中央アジア、ロシアなどを通して見られる。アルジェリアでは、最近のガソリン価格は1ガロン当たり約1.2ドル(約140円)ほどで、ロシアでは約1.4ドル(約170円)だった。
産油国が多くない東アジアや南アジアも、ガソリン価格が割高な地域だ。また、ジンバブエや中央アフリカ共和国など政府や貿易構造の弱さが原因で価格がつり上がった国でも多くの資金が必要だ。