バフェットの投資ビークルであるバークシャーは、ここ数カ月の市場の暴落にもかかわらず、新たな機会を見出している。同社は2月下旬からエネルギー企業「オクシデンタル石油」の株を買い始め、3月14日からの3日間でさらに10億ドル相当を追加購入した。ロシアのウクライナ侵攻後のエネルギー価格の急騰で、オクシデンタルの株価は年初から80%以上も上昇している。
バークシャーはまた、石油関連企業のシェブロンの株も保有しており、同社の株価も年初から35%急騰している。
バフェットの投資コングロマリットであるバークシャーの株価は、昨年30%上昇したのに続き、年初から13%上昇し、17日には初めて1株500ドルの大台を超えた。しかし、同社の他の投資先の成績はまちまちで、ポートフォリオの40%以上を占めるアップルの株価は年初来で11%安、もう一つの主力銘柄のバンク・オブ・アメリカも年初から6%下げている。
一方、アメリカン・エキスプレスとクラフト・ハインツは、年初来でそれぞれ11%高と5%高となっている。
フォーブスは、世界第5位の富豪であるバフェットの保有資産が約1年前の960億ドルから、現在は1237億ドルに急増したと試算している。