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2022.03.20 18:00

パタゴニアも参画する「1% FOR THE PLANET」の、意外と知らない実態を簡単解説

(c) 山岸 豊

青い地球に「1%」の文字があしらわれたイラストが商品タグにあれば、そのブランドは売り上げの1%を地球に還元している。

自然環境の保護・回復に取り組む非営利団体の寄付促進を目的とした世界最大規模のネットワーク「1% フォー ザ プラネット」に加盟している証しだからだ。


[加盟ブランドのアイテム1]広げればブランケットに変形する、リサイクルポリエステル製の多機能ポンチョ。型崩れしにくく速乾性や防臭性に優れ、ヨガやキャンプなどさまざまなアクティブシーンで頼れる存在。1万1000円/ノマディックス(アルコインターナショナル 06-6659-4126)

同ネットワークはアウトドアブランド、パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏と、フライフィッシング界の有名専門店、ブルー・リボン・フライズの経営者クレイグ・マシューズ氏によって2002年に設立された。

根底には、自然環境保護に関わる非営利団体への寄付額が慈善寄付総額のわずか数%でしかないと言われるなか、悪化の一途をたどる地球環境や、全世界100万以上の環境保護団体が十分な活動資金を調達できていない状況への憂いがあった。


[加盟ブランドのアイテム2]サンフランシスコ発のサングラスブランドより。スタイリッシュなだけでなく、フレームとテンプルにはリサイクル素材を使用。各8470円/サンスキー(ゴールドウイン 0120-307-560)

以来20年が経ち、アメリカ・バーモント州をグローバルの拠点とするこのネットワークには全世界から4500社超が加盟、91カ国4400以上の環境保護に関わる非営利組織に寄付を行ってきた。

’20年度にはパンデミック下にかかわらずグローバルで加盟企業数が10%増え、個人メンバーも増加、寄付額を伸ばすことができたという。


[加盟ブランドのアイテム3]定番のバギーズショーツは、’22年SSから漁網を再利用した「ネットプラス・リサイクル・ナイロン」の生地に移行している。Lago Blueカラーには、クリーンカレントパッチを採用。7920円/パタゴニア 0800-8887-447

日本でも「上関の自然を守る会」「日本自然保護協会」をはじめ130ほどの団体が「1% FOR THE PLANET」による支援を受ける。決して、海の向こうの話ではないのだ。



「1% フォー ザ プラネット」
【設立年】2002年
【設立国】アメリカ
【理念】スマートな環境寄付を加速する
【加盟ブランド】パタゴニアなど全世界で4500以上
【SNS】Instagram@1percentftp

(この記事はOCEANSより転載しています)

草間智博(TENT)=写真 星 光彦=スタイリング 小山内 隆、増山直樹=文

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