始まりは「社内スタートアップ」
およそ4年前、ヒールストライクが重要なテーマとして掲げられたころ、ルルレモンはフットウェア開発担当のチームを組織。オレソン率いるその少人数からなるチームは、世界的なシューズメーカーと関連企業が集まる米オレゴン州ポートランドにオフィスを構えた。
当初はルルレモンというベンチャーキャピタリストから支援を受けるスタートアップのようだったチームは、やがて中核的研究拠点となり、プロトタイプを作り、繰り返し摩耗試験を行ってきた。その過程で、より多くのリソースを引き入れることができるようになったという。
オレソンは、「長年フットウェアにかかわってきた最も優秀な人材を引き込むことができた」と語る。有機的に成長するひとつのビジネスカテゴリーとなったチームは現在、30人ほどを雇用している。
一方、「女性ファーストで、ゼロから始めた」シューズの開発について、チョウCPOは、「かなりユニークな視点」をもって行ってきたものだと説明する。そして、この分野において注目すべきものを“感覚”へと変化させているのは、同社のこのチームだと述べている。