現在68歳のシュルツは、1987年にスターバックスを買収して2000年までCEOを務め、海外担当に退いたが、成長が鈍化した2008年にCEOに復帰し、2017年に会長に退いていた。シュルツは今回、取締役会が新しいリーダーを見つけるまでの間、同社を指揮するという。
ジョンソンは(61)はスターバックスに13年在籍した後、4月4日に同社を退職し、9月までは特別顧問を務めるという。
スターバックスの株価は、16日の正午前に7.52%上昇して89.34ドルをつけた。しかし、同社の株価は、コストの上昇や中国での販売不振により年初から23%下落している。
フォーブスは、シュルツの保有資産を40億ドル(約4760億円)と試算している。スターバックスによると、シュルツには1ドルの給与が支払われるという。
シュルツの指揮下で、わずか11店舗だったスターバックスは世界に3000店舗以上を構える巨大企業に成長し、直近の第4四半期の売上高は81億ドルを記録している。しかし、同社にとって2番目の市場である中国での業績は伸び悩んでおり、第4四半期の既存店売上高は7%減少した。
シアトルに本社を置くスターバックスのトップの交代は、米国内の店舗が相次いで労働組合の結成に動く中で行われる。