米紙ニューヨーク・ポスト傘下のゴシップメディア「ページ・シックス」が両者の関係を報じると、インターネット上は騒然となった。グライムスはその前日、米誌ヴァニティ・フェアが掲載したインタビュー記事で、マスクとの間に代理母出産で第2子となる娘を授かっていたことを明かしていた。娘の名前は「Exa Dark Sideræl Musk(エクサ・ダーク・サイディリール・マスク)」だ。
グライムスはインタビューで、マスクとの関係に関する驚きの事実を明かした。マスクは、グライムスが「人工的に作られたコンパニオン」なのではないかとの疑問をしばしば口にしていたという。
マスクが、宇宙はただのシミュレーションだと(おそらく本気で)考えていることは有名だ。このたび、グライムスが交際相手をマスクからマニングに乗り換えるという驚きの行動に出たことで、もしかしたらマスクが正しかったのかもしれないという声がネット上では上がっている。
ツイッターのあるユーザーは、グライムスが劇的な政治意識の目覚めを経験しつつあると冗談を飛ばした。マスクは労働組合の結成を阻んできた大富豪である一方で、明確な左派であるマニングは、機密文書をウィキリークスに漏洩して禁錮35年の刑を受け、バラク・オバマ元大統領により刑期を短縮されるまで7年間にわたり収監された。
グライムスは革命家ぶった姿勢で知られ、マルクスらが著した『共産党宣言』を読んでいるふりをしてパパラッチに写真を撮らせたこともある。その彼女が、世界の大富豪との間に2番目の子どもをもうけた直後、今度は真の左派と言える人物と付き合っているのだ。
グライムスはヴァニティ・フェアの記事で、自分の流動的な政治理念について次のように語っている。「階級の裏切り者だと言われれば、それは間違っていない。私は元々極左だったけれど、最終的には資本主義の民主党支持者に変わった。多くの人がそれに腹を立てていて、それも理解できる」
だが記事の掲載後、ツイッターへの投稿で前言を撤回し、「私は資本主義の民主主義者ではない。私は、現在存在するいかなる政党や経済モデルにも属さない」と述べている。同じスレッドではさらに、別れたばかりのマスクを「生涯の恋人」と呼んだ。
現実が本当にシミュレーションなのだとしたら、グライムスは単にマトリクスに生じたバグなのかもしれない。