週30~60分の筋トレだけで、寿命が延び病気リスクも低下する

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筋肉は脂肪と比べて、カロリーを効率的に消費し、ブドウ糖の代謝をより適切に制御する。筋肉を鍛えると、身体全体をより支えられるようになるほか、運動能力が向上し、ダメージやケガも防止しやすくなる。これら以外にも、筋肉強化が仲介するメリットがあるかもしれない。

たとえば、米国心臓協会が開催した、疫学・予防・生活習慣・心血管代謝の健康をテーマにした会議で紹介された研究では、筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動プログラムを始めた人は、睡眠時間が平均で40分間増えた。また、有酸素運動プログラムを始めた人の睡眠時間は23分増、対照群では15分増だったこともわかった。

考えてみれば、週30分から60分というのは、大したことのない時間だ。1日あたりでは10分にも満たない。トイレに行くのにかかる平均的な時間とあまり変わりないかもしれない(ただし、トイレットペーパーの使用量や、月経カップを使うか否かによって違ってくるだろうが)。

ウエイトトレーニングやレジスタンス運動といった筋力トレーニングのために、ジムに行く必要はないし、高級なエクササイズ機器も必要ない。ハンドウエイトかトレーニングチューブ、あるいはその両方があれば十分だ。

たとえば、ダンベルやハンドウエイトが1組あれば、ショルダープレス、アームカール、リフト、デッドリフト、加重クランチのほか、筋肉を鍛えたり引き締めたりするエクササイズができる。

寿命との関連性がどれだけ深いかは別として、安全を心がけ、無理をしないようにすれば筋トレをして損はない。1週間のルーティンに筋トレがまだ入っていないなら、いますぐ始めよう。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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