アプリ調査企業のSensor Towerがウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語ったところによると、このアプリは3月13日に世界のアップルとグーグルのアプリストアで2万1000回ダウンロードされ、その大半がウクライナからだったという。
Sensor Towerによると、このアプリの世界でのダウンロード数はこの2週間で3倍以上に増えており、ウクライナでは約10万回ダウンロードされたという。
ウクライナでスターリンクが利用可能になったのは、ロシアからの侵攻の数日後のことだった。同国のデジタルトランスフォーメーション大臣のミハイロ・フェドロフは、ツイッターで、スペースXのCEOであるイーロン・マスクに衛星インターネットサービスを利用可能にするように頼み、マスクはすぐにその要求に応じていた。
CNBCが先週報じたテスラの社内Eメールには、テスラがスターリンクの端末のウクライナへの配送を支援し、テスラの蓄電システムを提供したことが記されていた。
ロシアが3週間前に侵攻を開始して以来、ウクライナではインターネットの停止が問題になっている。英国防省は先週、ロシアがウクライナの通信インフラを狙っていると警告し、首都キエフを含む複数の都市で障害が発生したと述べていた。さらに、NBCニュースは、包囲されたマリウポル市では9日時点で1週間連続でインターネットが使えない状態だったと伝えていた。
マスクは14日のツイッターの投稿で、プーチン大統領にウクライナを懸けた決闘を申し込み、ロシア語で「この決闘を受け入れるか?」と問いかけた。これに対し、ロシアの国営宇宙開発企業ロスコスモスのドミトリー・ローゴージン事務局長は、ロシア語でマスクのことを「弱虫」や「小悪魔」と呼んだ。