ネットフリックスの株価は14日月曜日に3%近く下落し、331ドルで取引を終えた。これは、昨年11月につけた史上最高値の約700ドルから50%以上の下落で、これまでの直近の最安値の2020年3月20日の333ドルを下回った。
同社の株価は今や、パンデミックの間の上昇分をすべて失い、ロックダウンが始まった頃と同じ水準にまで下落している。
ネットフリックスの株価は、自宅に引きこもる人々が急増した2020年に60%以上し、その翌年も11%上昇したが、ここ最近は映画館に戻る人が増える中で、勢いを失っている。
ネットフリックスは「イカゲーム」や「ストレンジャー・シングス」などの自社の作品のストリーミング配信で人気を博したが、ここ最近は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」や「バットマン」などの同社が関与しない劇場公開作品が成功を収めている。
ネットフリックスの株価は、最近では、加入者数の伸びの鈍化を報告した1月20日の決算発表の直後に、20%以上も急落していた。
同社はまた、アップルやディズニーなどのストリーミング業界のライバルとの競争が激化していることを最新の決算で認めていた。制作コストの上昇と相まって、ネットフリックスは米国とカナダで値上げを余儀なくされた。
ネットフリックスは、今四半期の新規純加入者数を250万人と予想しているが、これは2021年第4四半期の830万人から大幅な減少だ。
2022年に入り、ロシアのウクライナ侵攻や米国の利上げを巡る不透明感からテクノロジー株が幅広く売り込まれる中、ネットフリックスの株価は40%以上下落した。
ウォール街で、最もネットフリックスに対して懐疑的なスタンスをとるアナリストの一人のウェブドッシュ証券のMichael Pachterは最近のノートで、同社の株価が短期間では回復しそうにないと述べた。ただし、この分野のパイオニアであるネットフリックスは、強固なユーザーベースを築いており、同業他社を上回る競争優位性を持っていると分析した。