「兵士不足」に悩むロシアが外国人に頼る理由

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外国人兵士を集めることで、ロシアの兵士の数は増えるだろう。だが、全体としての兵力の問題を解決することになるかどうかについて、専門家らは懐疑的だ。

いずれにしても、軍事技術とその規模で勝るロシア軍が勝利するのかどうか、という質問に対してケイガンは、「勝算があるのは、常にロシアの側だ」と話す。ロシアがより大きく、より豊かで、より力のある国であり、より大規模な軍隊を持つ国であることを考えれば、そういうことになるという。

だが、たとえロシアがウクライナを占領したとしても、ウクライナ人たちが反政府運動を起こし、暴動に発展した場合、ロシアにはそれを鎮圧し、何年にもわたって抑え込んでおくだけの十分な兵力はないだろうと語る。

そして、より多くのアナリストや専門家たちがそうした見方を示し始めているように、最終的には、「独立した、自由なウクライナが誕生する」ことになるとみている。ただ、それが1カ月後か半年後か、あるいは1年、5年、10年後になるかは「分からない」という。

ウクライナ軍は、当初の見通しをはるかに上回る善戦を続けている。一方、ロシアは戦略においていくつもの過ちを犯している。3月11日の時点で、ロシア軍はウクライナ南部の港湾都市ヘルソンを制圧、マリウポリを包囲しているが、首都キエフや第2の都市ハリコフをはじめ、主要都市とその近郊は攻略できていない。

編集=木内涼子

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