長い一日の果てにさて何を飲もうか、と考える。疲れたからピート香の効いたモルトか。寒いからブランデーにしておこうか。ちょっといいことがあったから、いや新年だから、シャンパーニュもいいかもしれない……酒飲みは常に飲むためのエクスキューズを探しているが、「グレンモーレンジィ 18年」を飲みたいのはどんなときか。それは間違いなく、ちょっといいことがあって気持ちが上向き、ポジティブなムードでいるときに違いない。
というのは数あるスコッチのなかでも、「グレンモーレンジィ」はひと際フルーティで華やかな香りをもつシングルモルトだから。バーボン樽とオロロソ(シェリー)樽で18年もの長きにわたって熟成されたものならなお、そのキャラクターは強調されているはずだ。その華やぎにフラワーアーティストの東信が注目して生まれたのが、この「グレンモーレンジィ 18年 BY AZUMAMAKOTO」だ。
東はまず「グレンモーレンジィ 18年」の香りからキャッチできる8種の花(ゼラニウム、ジャスミン、水仙、オレンジ・ブラッサム、スイカズラ、スイートピー、月下香、フリージア)を中心に、世界各地から約100種もの花を集め、「グレンモーレンジィ 18年」を味わった際のセンセーションを表現。「花のつぼみが満開を迎えるまでのように、すべてのフレーバーが口の中で躍りだすようなワクワクする感覚を覚えた」という経験をもとに、世界でひとつだけのアートピースをつくり上げた。その作品「ダンシングフラワーズオブグレンモーレンジィ」をラベルとボックスにあしらったコラボレーションボトルがこの1本というわけだ。
その味わいを評して「なめらかでエレガントなアタックと華やかなアロマ。チャーミングな表情で、男性はもちろん女性にも好まれる稀有なシングルモルトです」と語るのは「バー松」チーフバーテンダーの冨士原希だ。加賀料理の老舗として知られる「浅田」の流れをくむバーらしく、フグのから揚げにハイボールという、聞いただけで喉が鳴るような蠱惑的なペアリングを提案してくれた。
その組み合わせを試してみると、淡泊で上品なフグのうま味を、ソーダを加えたことで勢いを増した「グレンモーレンジィ 18年」のアロマがあふれんばかりに包み込む、圧倒的なマリアージュであった。これは、言い訳無用。いいことがあってもなくても、飲みたい一杯だ。飲めばその日はきっといい一日になるに違いないのだから。
グレンモーレンジィ 18年 LIMITED EDITION BY AZUMA MAKOTO
容量|700ml
度数|43度
価格|15400円
問い合わせ|MHD モエ ヘネシー ディアジオ 03-5217-9731