トーブとショーンフェルドは、2012年に暗号決済会社のDwollaで出会い、2014年にソーシャルメディア分析企業のSocialRankを立ち上げ、2019年11月に非公開の金額で売却していた。
NFTブームで加速したWeb3のトレンド
その後、ギグエコノミー向けの求人サイトなどのアイデアを試した二人は、2020年初頭にネットワーキングのためのアプリの「Upstream」を立ち上げ、パンデミックの中でバーチャルイベントへの注力を進め、昨年5月に275万ドルのシード資金を調達していた。
一方で、トーブはここ2年ほどでNFTの熱心なコレクターになり、毎週金曜日にはNFTのミートアップをUpstreamで開催するようになり、プラットフォーム上で最も活発なコミュニティに育て上げた。そのため、昨年11月に彼らがUpstream Collectives を立ち上げ、Web3コミュニティと密接に連携するようになったのは、自然な流れと言える。
DAOへの関心の高まりを利用しようとしているスタートアップは、アップストリームだけではない。DAO作成ツールの1つであるSyndicateは、2021年8月にアンドリーセン・ホロヴィッツなどの有名投資家から2000万ドルを調達していた。
しかし、トーブや投資家たちは、競争の高まりを歓迎している。昨年11月には合衆国憲法の初版の一部がDAOのオークションにかけられ、1週間で4700万ドルもの資金を集めたが、DAOが真のメインストリームになるためのユースケースはまだ構築されていないと彼らは話す。
「我々は、かつてのインターネットの登場と同じような激変の初期段階に立っている。Web3のトレンドは、それらと同じ巨大な変化を引き起こすことになる」とトーブは語った。