MLBは現在、労使交渉の決裂により「ロックアウト」に突入しており、今年のシーズンの開幕が危ぶまれているが、それでもリーグの収入が増えることは確実だ。
複数の匿名の情報筋の情報で、アップルとの新たな契約は、MLBに年間8500万ドル(約99億円)をもたらすことが確認できた。その内訳は、年間5500万ドルの権利料と3000万ドルの広告料で、契約期間は7年間だが、アップルは初年度もしくは2年目に契約を打ち切る権利を有しているとされる。
Apple TV+での配信はまず、米国、カナダ、オーストラリア、ブラジル、日本、メキシコ、プエルトリコ、韓国、英国を対象に行われ、後日、さらに多くの国に拡大する予定だ。
フォーブスは、MLBがさらに月曜と水曜のナイトゲームについて、コムキャスト傘下のNBCスポーツと2年間のストリーミング契約に合意したとの情報を入手した。この契約は、動画配信サービス「Peacock」での配信を前提としたもので、MLBは年間3000万ドルを受け取るという。
MLBのメディアとの配信契約からの収入は、今回のアップルとNBCスポーツとの契約以前は、年間平均で18億4000万ドルとされていたが、今年から19億5500万ドルに上昇することになる。
これらの契約は、MLBのメディア収入全体を押し上げ、関連コンテンツのストリーミング配信を充実させることになり、ベースボールを勝利に導くものと言える。