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2022.03.10

アップルは年間100億円で「メジャーリーグ独占配信権」を獲得

Piotr Swat / Shutterstock.com

アップルは3月8日のイベントで、毎週金曜日にメジャーリーグベースボール(MLB)の2試合を独占配信すると発表した。同社は、Apple TV+を通じて米国と海外8カ国で毎週2試合の「フライデー・ナイト・ベースボール」を独占配信する権利を獲得した。

MLBは現在、労使交渉の決裂により「ロックアウト」に突入しており、今年のシーズンの開幕が危ぶまれているが、それでもリーグの収入が増えることは確実だ。

複数の匿名の情報筋の情報で、アップルとの新たな契約は、MLBに年間8500万ドル(約99億円)をもたらすことが確認できた。その内訳は、年間5500万ドルの権利料と3000万ドルの広告料で、契約期間は7年間だが、アップルは初年度もしくは2年目に契約を打ち切る権利を有しているとされる。

Apple TV+での配信はまず、米国、カナダ、オーストラリア、ブラジル、日本、メキシコ、プエルトリコ、韓国、英国を対象に行われ、後日、さらに多くの国に拡大する予定だ。

フォーブスは、MLBがさらに月曜と水曜のナイトゲームについて、コムキャスト傘下のNBCスポーツと2年間のストリーミング契約に合意したとの情報を入手した。この契約は、動画配信サービス「Peacock」での配信を前提としたもので、MLBは年間3000万ドルを受け取るという。

MLBのメディアとの配信契約からの収入は、今回のアップルとNBCスポーツとの契約以前は、年間平均で18億4000万ドルとされていたが、今年から19億5500万ドルに上昇することになる。

これらの契約は、MLBのメディア収入全体を押し上げ、関連コンテンツのストリーミング配信を充実させることになり、ベースボールを勝利に導くものと言える。

編集=上田裕資

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