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2022.03.10

ディズニーと日テレが協業を発表。ドラマ『金田一少年の事件簿』が世界配信へ

ドラマ「金田一少年の事件簿」より

ウォルト・ディズニー・ジャパンは3月10日、日本テレビホールディングスと戦略的協業に関する合意書を締結したことを発表した。

これにより今後両社はドラマやアニメーション、バラエティ番組などの共同制作や、それぞれが保有するコンテンツ資産の相互活用などを進め、世界市場に向けた協業体制の構築を目指していく。

その一環として、4月期から放送される連続ドラマ「金田一少年の事件簿」(主演:道枝駿佑/なにわ男子)のディズニープラス(Disney+)での世界配信が決定。

今回の合意にあたり、ウォルト・ディズニー・ジャパン代表取締役社長のCarol Choi(キャロル・ チョイ)は、次のようにコメントしている。

「ディズニーがローカルコンテンツ制作の世界に進出する中、戦略的パートナーの一社である日本テレビとの協業を拡大し、アジア太平洋地域の視聴者に大変人気のある作品から始めることができることを嬉しく思います。世代や場所を超えて人々をつなぐ物語、そして人々を感動させる物語を重視するディズニーにとって、これはまさに最適な取り組みです。ディズニーは今後も、日本のクリエイターと長期的な協力関係を築き、世界最高の物語と日本の優れた作品をグローバルな舞台へとお届けしていきます」

【関連】ウォルト・ディズニー・ジャパン社長 キャロル・ チョイ氏インタビュー

さらに、日本テレビホールディングス代表取締役社長 杉山美邦も、次のようにコメントを発表した。

「ディズニーは世界のエンターテイメント界をリードする企業であり、長年、金曜ロードショーでのディズニー作品の放送をはじめ、多くのビジネスで協力し合ってきた重要なパートナーです。その関係を更に発展させ、両社共同で世界展開を推進できることを大変うれしく思います。両社のクリエイティブ力と発信力、ブランド力を活用し、日本発のコンテンツを世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしております」

2019年11月にアメリカでスタートした「ディズニープラス」は、全世界に約1億2900万人のユーザーを持つ。アジア、欧州と導入国を増やし、現在は世界60カ国以上で展開。昨年10月には日本のディズニープラスに、ディズニー以外の作品やオリジナルコンテンツも楽しめる新ブランド「スター」も追加され、配信コンテンツ数は大きく拡充した。

それと同時に、ディズニーは日本を含む韓国、インドネシア、グレーター・チャイナ(中華圏)、オーストラリアなど、アジア太平洋地域(APAC)発のローカルコンテンツ制作にも注力してきた。今後も勢いに乗るディズニープラスの多彩なコンテンツ配信に期待したい。

文=松崎美和子

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