八村塁とNBAがやってくる! ウィザーズCCOが語る、3年越しの対日本戦略


──NFTも発売されましたね。スポーツのNFTと言えば、NBAのイメージが日本でも強く、こちらも「Bloom City Collection」としてリリースされたのが印象的です。

桜ユニフォームのデザインを通じて、私たちの想いをNFTでも表現することを思いついたんです。

そして、私たちの重要なパートナーである暗号資産(仮想通貨)取引所の「FTX」とともに、桜とワシントンD.C.とウィザーズをユニークに表現したコレクションを制作しました。日本の伝統的な芸術技法である墨流しを取り入れたものもあるのですよ。

また、購入いただいた方に抽選で秋のNBAジャパンゲームズにご招待する企画を実施し、チェリーブロッサムナイトでも告知するといったように、NFTとリアルな観戦体験、そして日本との融合を強く意識しました。

──NBAジャパンゲームズが3年ぶりに開催され、いよいよウィザーズの初来日が発表されました。いま感じていらっしゃることをお聞かせください。

9月30日、10月2日にさいたまスーパーアリーナで開催されるNBAジャパンゲームズは、私たちにとって、それはもう大きな意味を持つものです。

3年前に八村選手をドラフトで指名して貴重なチームの一員として迎えて以来、彼は特別な才能と素晴らしい人柄でファンや私たちを魅了し続けていますので、その彼が日本で多くのファンの皆さんの前でプレーすることをとても楽しみにしてきました。

そして、こうした感動と私たちのバスケットボールに対する情熱を日本のファンの皆さんとより強く共有するために、3年間、様々な準備を行ってきました。

──どのような準備をされてきたでしょうか? 対日本戦略について、お聞かせください。

日本で、NBAと言えばウィザーズ!と思ってもらえるように、「日本のチーム」になることを目指して、取り組んできました。

八村選手がウィザーズに加わったことで、私たちは世界中の日本のコミュニティに、本物のストーリーテリングを提供するとても特別な機会を得ました。
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写真=Washington Wizards 編集=宇藤智子

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