日本ラグビー発展の鍵は地方に。本拠地「オール静岡」の期待に応えたい


スポンサー獲得は、既に目標を達成


今シーズンからレヴズのスポンサーに、清水エスパルスのオフィシャルパートナーである鈴与さん、アイ・テックさんが入ってくださっています。サッカーをやっている方からは「ヤマハと鈴与が並んでいる」と驚かれます。

ヤマハ発動機にとってはライバル企業にあたるスズキさんがスポンサーについてくださっているのも、静岡西部の方にはインパクトがあるようです。

静岡ブルーレヴズのオフィシャルパートナー

スポンサーの獲得については、1シーズンでこの数値を目指そうと会社として立てていた目標を、既にクリアしています。ヤマハ発動機ジュビロと名乗ったまま子会社化していたら、恐らくこれほどのスポンサーは付かなかったはずです。

私たちは社名を外して「All for Shizuoka」で静岡のためにやるんだというコンセプトでやっています。そこに共感していただいて、クラブは予想していた以上の支援を企業からいただいています。

今はまだ、期待に応えられていない「もどかしさ」も


一方で、1月と2月に開催したホストゲームは、2試合とも2000人台の観客数でした。もっと皆さんに楽しんでいただける会場を作って、その魅力を発信していかなければいけません。

これだけ「オール静岡」の期待感があって、多くのスポンサーの方々に入っていただいたのに、しっかりとご期待にお返しできていない──。そういうもどかしさが、自分の中にはあります。

分かりやすい「お返し」は試合の勝利ですが、それは運営側がコントロールできる部分ではありません。私の仕事はビジネスでチームを支えていくことです。スポンサーの露出を効果的に増やしていく、常日頃からコミュニケーションを取るといった、基本的なところが大事だと思っています。


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写真=BLUEREVS LTD. 編集=宇藤智子

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