「ビットコインは、今から5〜8年先には1億以上のウォレットを持つようになり、インフレのへッジになると思う。暗号通貨への投資を避けたり、ごくわずかしか投資しないことは間違いだと言える」と、ヘッジファンドのスカイブリッジ・キャピタルの創業者であるスカラムーチは3月3日のMagnifi Mediaのインタビューで語った。
2017年7月にホワイトハウスの広報部長に任命された彼は、トランプとは旧知の仲だったが、スキャンダルの発覚を受けて就任後わずか10日間で解任されていた。
スカラムーチは昨年、ビットコインが2021年に10万ドルに達すると予測したが、その後、ビットコインは4万ドル以下に暴落していた。ビットコインの価格はここ2年ほどの間、非常にボラティリティが高い状態にあり、2020年3月に4000ドル付近まで暴落した後、昨年11月には7万ドル近くまで急騰していた。
「ビットコインはまだ初期のテクノロジーで、値動きが激しく、50%以上もの暴落に襲われる時期もある。しかし、長期的なチャートに目を向けると、最終的に50万ドルに到達する可能性がある」と彼は話している。
スカラムーチはさらに、「平均的な投資家」はドルコスト平均法で、毎月少しずつビットコインを買うべきだと述べている。
一方で、米国をはじめとする各国の規制当局は、昨年11月に時価総額が3兆ドルにまで急騰した暗号通貨市場への対応を急いでおり、投資家を保護するための新たな規制を求める声もある。
「時間が経てば、より冷静な頭脳を持つ人々が勝利することになる。米国は金融サービスにおけるリーダーシップを他の国に譲りたくないはずだ」と、スカラムーチは話している。
彼が2005年に設立したスカイブリッジ・キャピタルは昨年、運用資産3億1000万ドルの「スカイブリッジ・ビットコインファンド」を立ち上げていた。
リークされた投資家用資料で、スカイブリッジは機関投資家の「資金の高波」がビットコイン市場に到来するはずだと述べ、待望のビットコインETFのブームがやってくると予測していた。