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2022.03.10 07:00

ビットコインは「2年以内に10万ドル」、トランプ政権元幹部

アンソニー・スカラムーチ(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)

アンソニー・スカラムーチ(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)

トランプ前政権の短命に終わった広報部長として知られるアンソニー・スカラムーチは、ビットコインの価格が2年以内に10万ドルに上昇し、最終的には50万ドルに達するという大胆な予測を立てている。

「ビットコインは、今から5〜8年先には1億以上のウォレットを持つようになり、インフレのへッジになると思う。暗号通貨への投資を避けたり、ごくわずかしか投資しないことは間違いだと言える」と、ヘッジファンドのスカイブリッジ・キャピタルの創業者であるスカラムーチは3月3日のMagnifi Mediaのインタビューで語った。

2017年7月にホワイトハウスの広報部長に任命された彼は、トランプとは旧知の仲だったが、スキャンダルの発覚を受けて就任後わずか10日間で解任されていた。

スカラムーチは昨年、ビットコインが2021年に10万ドルに達すると予測したが、その後、ビットコインは4万ドル以下に暴落していた。ビットコインの価格はここ2年ほどの間、非常にボラティリティが高い状態にあり、2020年3月に4000ドル付近まで暴落した後、昨年11月には7万ドル近くまで急騰していた。

「ビットコインはまだ初期のテクノロジーで、値動きが激しく、50%以上もの暴落に襲われる時期もある。しかし、長期的なチャートに目を向けると、最終的に50万ドルに到達する可能性がある」と彼は話している。

スカラムーチはさらに、「平均的な投資家」はドルコスト平均法で、毎月少しずつビットコインを買うべきだと述べている。

一方で、米国をはじめとする各国の規制当局は、昨年11月に時価総額が3兆ドルにまで急騰した暗号通貨市場への対応を急いでおり、投資家を保護するための新たな規制を求める声もある。

「時間が経てば、より冷静な頭脳を持つ人々が勝利することになる。米国は金融サービスにおけるリーダーシップを他の国に譲りたくないはずだ」と、スカラムーチは話している。

彼が2005年に設立したスカイブリッジ・キャピタルは昨年、運用資産3億1000万ドルの「スカイブリッジ・ビットコインファンド」を立ち上げていた。

リークされた投資家用資料で、スカイブリッジは機関投資家の「資金の高波」がビットコイン市場に到来するはずだと述べ、待望のビットコインETFのブームがやってくると予測していた。

編集=上田裕資

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