スピーカーもサーキュラーデザインに
また、スピーカーメーカーの米Sonosが2021年12月初旬に正式に発表した同社初の気候変動対策戦略の一環として、サーキュラーデザイン原則の導入を積極的に検討していることを知り、私は興味を惹かれた。同社の社会的影響担当部長のDeji Oluktun氏に話を聞いたところ、サーキュラーデザイン原則の導入について、次の3つの例を挙げてくれた。
1.接着剤の代わりに留め具を使用することで、パーツを破壊せずに簡単に修理できるようにする。
2.電子廃棄物を減らす設計を優先する。2023年度末までにSonosのすべての新製品で、バージンプラスチックの代わりにリサイクルプラスチックを使用する予定。
3.ハードウェアよりはソフトウェアの機能アップグレードを優先させるという、スマートホーム製品メーカーとしては珍しい方針を継続する。
Oluktun氏によると、ソフトウェアのアップデートは古くなった端末にも適用できるため、Sonosの製品の90%以上が現在も使用されているという。
今こそ気候テック分野のメーカーが、サーキュラリティの向上にもっと積極的に取り組むときであり、この分野でゼロから取り組みを開始するスタートアップについてはなおさらだ。
この記事は、2021年10月にリリースされたCircular Economy Hubからの転載です。
(上記の記事は、2022年1月12日、オンラインメディアGreenBiz上に掲載されたHeather Clancy氏による記事を許諾を得て筆者が翻訳したものです)
【翻訳元記事】Why climate tech needs circular design