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2022.03.07 11:30

ロシアから追放のフェイスブック、1日あたり4億円を喪失

Paparacy / Shutterstock.com

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ロシアの通信当局は3月4日、メタが運営するフェイスブックが同国のメディアを不当に検閲していると非難し、フェイスブックへのアクセスを遮断した。

この措置は一体どれほどの金銭的被害をメタにもたらすことになるのだろう。データトラッキング企業Statistaによると、ロシアにおけるフェイスブックのユーザー数は約6600万人で、最新の年次報告書によると、フェイスブックのアプリは昨年、欧州でユーザー1人当たり19.68ドルを稼いでいた。

このデータを基に試算すると、今回のブロックでフェイスブックは1日あたり約360万ドル(約4億1300万円)、年間13億ドル(約1500億円)の収益を失うことになる。

この金額はメタの年間総収入の1%強に相当する。同社は2021年に1179億ドルの収益をあげていた。

フェイスブックやその他のSNS企業は、ウクライナに侵攻したロシア政府による誤情報やプロパガンダの排除を進めた結果、ロシア政府から非難を浴びていた。ロシアは今回の措置に乗り出す以前から、スプートニクやRTなどのロシアの国営メデイアの記事に事実確認のフラグを立てたフェイスブックへのアクセスを制限していた。

メタの国際問題担当バイスプレジデントのニック・クレッグは、2月28日時点で、ロシアが主導したウクライナに対する偽情報のキャンペーンと、ハッカーによる著名なウクライナ人のアカウントを狙った別の試みを阻止したと述べていた。

ロシアが、フェイスブックの遮断を発表した翌日の5日に、クレッグは次のようにツイートした。「数百万人のロシアの普通の人々が、間もなく、信頼できるニュースソースへのアクセスをブロックされ、友人や家族とつながるためのツールを失い、自由な意見を発信できないようになる。当社は、人々が安全と言論の自由を取り戻し、団結して行動を起こせるようにするために、サービスの再開に向けたあらゆる努力を今後も継続する」

編集=上田裕資

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