──3x3事業の他に、ゼビオグループのマーケティング事業会社としてアリーナ事業も担い、サッカーJ2「東京ヴェルディ」の社長やアイスホッケーチームの「東北フリーブレイズ」の代表も務めていらっしゃいます。それらに共通するビジョンはありますか?
昨今、色々な企業が様々な形でスポーツ産業に関わるようになり、それはそれでとても良いことだと思っておりますが、我々のスタンスはスポーツを生業としている会社がスポーツ事業を行っているという極めてストレートなものなんですね。
多目的アリーナとして2012年にオープンした「ゼビオアリーナ仙台」も2020年開業の「FLAT HACHINOHE(フラット八戸)」も民設民営です。我々の事業は何れも民間事業として、持続可能な状態で成立させなければなりません。
また、扱っているのがスポーツという「公共財」であることからも同じことが言えます。民間事業者として、中長期的に地域社会、財政の負担になるようでは元も子もないですよね。
競技や地域特性等によってコンセプトや施策は当然異なりますが、閉鎖的な価値観ではなく、地域社会にとっての「パブリック」な存在、みんなのスポーツとして育てていくという不変の価値観で臨んでいます。
>> 前編:誰でもチームオーナーになれる 日本発の「3人制バスケ」リーグに世界も注目
中村考昭◎クロススポーツマーケティング株式会社代表取締役社長、ゼビオホールディングス株式会社副社長執行役員。一橋大学法学部卒業後、リクルート、A.T. カーニー、スポーツマーケティング会社を経て、 2010年ゼビオ入社。2011年4月より現職。2014年に3x3.EXE PREMIER創設、コミッショナー就任。東京ヴェルディ代表取締役社長、東北アイスホッケークラブ(東北フリーブレイズ)代表取締役も務める。