世界に先駆けて、ゼビオグループのクロススポーツマーケティングが立ち上げ、9年目を迎えたこのリーグはいったい何を目指し、地域を盛り上げるアーバン(都市型)スポーツとして、どのような可能性を秘めているのか?
前編に続き、ゼビオホールディングス副社長執行役員でクロススポーツマーケティング代表取締役社長の中村考昭氏に聞いた。
>> 前編:誰でもチームオーナーになれる 日本発の「3人制バスケ」リーグに世界も注目
──「3x3.EXE PREMIER」設立後、順調に成長を遂げてこられましたが、新型コロナ禍の影響はやはり大きかったですか?
人が集まる場所でにぎわいを創造するという点では非常に厳しい状況でした。2020年、2021年は大会の中止や縮小開催という苦渋の決断をせざるを得ませんでした。
ただ、「3x3.EXE PREMIER」ではアリーナのような決まった箱を所有する必要はありませんし、リーグが興行を販売管理するモデルにより、投資や固定費が1者に重くのしかかるということもそうない。
リーグやステークホルダーにとってのリスクファクターがそもそも軽減されていますから、ダウンサイドリスクへの耐性も比較的強いんですよ。
スポンサー収入も減額になることはあっても、理念に共感して支援いただいているので、完全にスポンサーを降りてしまうケースはなかったです。
また一昨年、スポーツ庁とSPORTS TECH TOKYOが共同で実施しているオープンイノベーション推進プログラム「INNOVATION LEAGUE」の実証連携団体として、スタジオでリモートマッチを開催して、それを配信するという取り組みをしました。
採択企業であるAMATELUS社の自由視点映像システム「SwipeVideo」、SpoLive Interactive社のバーチャル観戦アプリ「SpoLive」、そしてジャングルX社のスポーツDJアプリ「eジャングル」という今までにないテクノロジーを活用した、新たな観戦体験の提供にチャレンジしました。
3x3.EXE PREMIER powered by INNOVATION LEAGUE