米国防総省の関係者によると、ウラジーミル・プーチン大統領は、徴集兵など一部の兵士たちには、侵攻について何も知らせないまま、ウクライナに派遣させていたという。
西側諸国にとっては、ロシア軍がこうして混乱している今この瞬間こそ、気持ちが揺れ動く徴集兵たちを“教育”できる絶好の機会だ。“若者の心をつかむ”ための集中的な作戦によって、ロシア軍に大きな打撃を与えることも可能かもしれない。
食料も水も、燃料やその他の物資もほとんど与えられていない中、兵士たちの戦闘意欲をさらに低下させるための大規模かつ無制限の取り組みを今すぐ実行すれば、その成果は非常に大きなものになりうる。
ウクライナ市民の一部はまだ、進軍してきたロシア兵たちと交流することも可能な状態にあるようだ。また、制圧された地域も含め、インターネットも利用可能とみられる。自宅などにあるパソコンで文書をプリントアウトすることができる人も多いとみられる状態のうちに、実行すべき作戦は、次のようなものだ。
まず、ウクライナ国内各地の市民に対し、徴集兵たちに向けたチラシの文面を送信し、印刷と配布を指示する。チラシでは、プーチンがいかにロシア軍を欺き、仲間のスラブ民族や平和的なウクライナ人を攻撃させたかについて、若者たちの心の琴線に触れるような文章で説明する。ロシア軍の一部には編隊に乱れもあることから、ドローンを使用してチラシを配布することもできるだろう。
ただし、これに関して最も重要なのは、タイミングだ。戦意を失っているロシア兵たちに、戦いから抜け出すことを選ぶ方法を“今”、教える必要がある。