そのため、ロシア国民に正しい情報を伝えようとするウクライナのIT軍やハッカー集団の「アノニマス」らは、従来は考えられなかった手段に打って出た。彼らは、ロシアのレストランや観光地のグーグルマップにレビューを書き込み、現地の人々に真実を伝えようとしている。
IT軍は先日、公式ツイッターアカウントの「IT Army of Ukraine」を通じ、「グーグルマップにアクセスして、ロシアのレストランやショップのレビューの書き込みで、ウクライナで何が起こっているかを伝えてほしい」と呼びかけた。
アノニマスは、次のようなロシア語の例文を用意して、人々に投稿を呼びかけた。「いい店だったけど、プーチンがウクライナに侵攻したことで、気分を台無しにされたよ。独裁者が罪のない人々を殺すのを止めよう! あなたの政府は嘘をついている。立ち上がれ!」
さらに、ウクライナで撮影された写真を添えて、罪のない市民を爆撃したロシア軍を非難するレビューもある。
IT軍はレビューを書く際に5つ星の評価を付けるよう求めているが、これは現地のビジネスに配慮しつつ、投稿を目立たせるためだという。
しかし、この動きに気づいたトリップアドバイザーは、「実体験に基づかない投稿」が殺到したことを理由に、レビューの削除を開始し、グーグルも多くのレビューを削除している模様だ。
そんな中、別のグループはまた新たな方法を提案している。「Tinderか、ローカルの出会い系アプリを使って、プロフィールの説明文に情報を書き込んでほしい。そして、1時間ごとにロケーションを変えるのだ」と、Anonleaksと名乗るグループは投稿した。
さらに、マインクラフトなどのゲームを通じて、メッセージを広めているグループもある。