森岡弘(以下、森岡):小暮さん、アウトドア、大好きでしょう。このバッグ、色とか、デザインとか、とても楽しげな感じがします。
小暮昌弘(以下、小暮):このバッグ、「コトパクシ」ではないですか。
森岡:さすがですね。ご存じですか?
小暮:知っているどころか、4年くらい前に購入し、ずっと使っています。
森岡:ブランドをスタートしたのが、2013年ですから、そうとう早いですね。
小暮:17年だったと思いますが、アメリカで「コトパクシ」という新しいアウトドアブランドがあり、ミレニアル世代に人気を集めているという記事を読み、これは面白いとすぐにバッグを入手しました。
森岡:創業者デイビス・スミスは確かアメリカ生まれの南米育ちでしたね。
小暮:ブランド名の「コトパクシ」は、エクアドル中部、アンデス山脈中にある火山の名前だそうです。デイビスはエクアドルに住んだことがあり、休みになるとコトパクシ国立公園でキャンプなども楽しんだそうです。一方彼は現地で極度の貧困にある人々の生活も目にしました。その後、いくつかのビジネスで成功を収めた彼は次なる取り組みとして自分の好きな旅と貧困問題の解決を融合させたビジネスモデルとして「コトパクシ」を立ち上げたと聞いています。
森岡:“GearForGood”をコンセプトに掲げ、ハイクオリティなアウトドアギアを通して貧困に苦しむ人々を救うことをミッションにしていると資料に書かれていますよ。
小暮:年間収益の1%を貧困解決のプログラムや非営利団体に寄付していますし、環境や社会に配慮した事業活動を行い、説明責任や透明性に関する厳しい基準を満たした企業に与えられるBCorporationをすでに取得しています。
森岡:そういった企業姿勢に共感してモノを選ぶ人も増えています。
小暮:新しい価値観だけでなく、地球に優しい。社会に貢献したい。そういうことが重要視されるのが、現代ですからね。