その他の主要投資家にはNvestorや既存出資元の韓国開発銀行、韓国の暗号通貨取引所Upbitを運営するドゥナムの出資元のAtinum Investmentなどが含まれている。RIDIの累計調達額はこれで1億5940万ドルに達した。
RIDIは、今回の調達資金を、グローバル拡大の強化やオリジナルコンテンツへの投資、現状で推定11万1000人のクリエイターが参加する「コンテンツバリューチェーン」の開発に充てると述べている。
同社は昨年8月に電子コミックのサブスクリプションサービス「Manta」を米国で開始しており、年内の米国での上場を検討していると報じられている。
2008年設立のRIDIは、小説やウェブコミックなどの電子書籍に加え、動画やニュースなどを提供する韓国最大のデジタルコンテンツ企業の1社に成長した。同社は、アニメ配信サービスのLaftelや、電子書籍の小売サービスのRidibooksなども所有している。
ウェブトゥーンとも呼ばれる電子コミックの人気は、韓国でパンデミックの間に大きく高まった。12月に発表された政府のデータによると、2020年の韓国のウェブトゥーン業界の合計売上は8億4000万ドルを超えていた。
韓国の電子コミックのプロバイダーは海外進出に注力している。カカオエンターテイメントは昨年5月、米国に拠点を置くモバイルコミックプラットフォームTapasを5億1000万ドルで買収した。また、ネイバー傘下のWebtoon Entertainmentは、米国のDC ComicsやArchieなどとのコラボを通じて、アメリカ市場をターゲットにしている。