エネルギーセクターからのメタン漏出防止で、ガス価格は大幅減に

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複数のデータによれば、世界のなかでメタン排出量が最も大きい国は、中国、インド、米国、ロシア、ブラジルの5カ国だ。これらの5つの国が、メタン排出量のおよそ半分を占めている。エネルギーセクターからのメタン漏出量に関しては、この5大国からブラジルが抜け、代わりにイランが入っている(つまり、中国、インド、米国、ロシア、イランの5カ国になる)。

2021年の第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)で、米国とEUの主導により発足した「グローバル・メタン・プレッジ」に参加しているのは、五大排出国では米国とブラジルだけだ。110超の国が参加するグローバル・メタン・プレッジは、人間活動に起因する世界のメタン排出量を、2030年までに、2020年比で30%以上削減することをめざしている。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナへの軍派遣を命令した2月22日には、石油価格は1バレル100ドル近くにまで急騰し、およそ7年ぶりの高値となった。ウクライナにおけるロシアの行動を受け、ドイツがロシアからの天然ガス輸送パイプライン「ノルドストリーム2」のプロジェクト承認を停止したあと、ロシアは、欧州のガス価格が2倍以上に上昇すると警告していた。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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