「ジェンダー平等優等生」の会社ランキング 3位はクオール、2位ポピンズ、1位はあの有名メーカー

2021年9月30日に実施された、日本最大規模の女性アワード「WOMEN AWARD 2021」授賞式の模様。

ジェンダー平等への取り組みに最も積極的なのはどの企業か? 3月8日の「国際女性デー」にちなみ、Forbes JAPANが実施した「WOMEN AWARD 2021」(※1)の受賞企業を紹介しよう。

Forbes JAPANでは2021年、310社を対象に女性活躍推進に関するサーベイ調査を実施(※2)。定量データに基づいて各社のスコア(※3)を算出し、従業員数の規模別にランキングを作成した。

ここでは、各ランキングの上位3社を発表。各社の特徴を示す個別指標をレーダーチャート化し、“成績表”としてスコアとともに公開する。

従業員規模1000人以上の部 ランキングTOP3


1位 P&Gジャパン

インクルーシブな社会への取り組みは30年以上

総合スコア:93.3(女性活躍基礎数値:65.4/取り組み方60.0/制度・施策51.5)


事業内容:リビング、バスルームなどライフスタイルにかかわる一般消費財メーカー。製品だけでなく、30年以上前からインクルーシブな社会の実現に取り組む。

注目ポイント:2年連続1位受賞。ノウハウを他社へも展開し社会全体の女性のビジネス参画に尽力。



2位 ポピンズホールディングス 

女性のチャレンジを支えるサービスでありたい

総合スコア:89.3(女性活躍基礎数値:66.0/取り組み方44.4/制度・施策48.6)

事業内容:ナニー、ベビーシッター、介護ケアスタッフの派遣や保育所の運営を手がける。2020年12月には国内では初となる「SDGs-IPO」として東証1部へ上場を果たした。

注目ポイント:子育て支援事業サービスを生かした環境づくりを徹底。すべての職位で女性が活躍。



3位 クオール 


いま、医療に従事する女性の後押しとなる受賞に

総合スコア:87.8(女性活躍基礎数値:61.0/取り組み方55.7/制度・施策51.6)

事業内容:調剤薬局を全国展開。マンツーマン薬局を基本に、異業種とのコラボ出店や近未来を想定した未来薬局を出店するなど薬局の可能性を広げている。

注目ポイント:事業を活かしたセミナー「子育て大学」を運営。地域交流を深め、選ばれる薬局へ。



300人〜1000人未満の部ランキングTOP3


1位 LIFE CREATE 



自分を愛し、自信のある輝く女性を増やしたい

総合スコア:95.5(女性活躍基礎数値:69.3/取り組み方54.3/制度・施策50.5)

事業内容:女性専用のホットヨガスタジオや日本初のサーフボードを使ったサーフフィット、30歳以上のボディメイクなど、エクササイズ関連事業を展開。

注目ポイント:前回10位から、初トップ。3年連続入賞。未来の幹部候補を育成する制度を強化・推進。



2位 スリムビューティハウス



女性が活躍できる時代に、積み上げてきた強みを発揮

総合スコア:95.1(女性活躍基礎数値:69.3/取り組み方48.5/制度・施策54.5)

事業内容:鍼灸院からスタートしエステティック業界大手へ成長。全国約60店舗。健康食品、化粧品販売、海外事業、スクール運営など幅広く事業展開。

注目ポイント:今年初参加で受賞。創業時より多様な働き方を実践。従業員への浸透度も高い。



3位 コクー 



女性が多様なライフステージで活躍する社会へ

総合スコア:93.2(女性活躍基礎数値:62.8/取り組み方63.9/制度・施策57.9)

事業内容:人財を基盤にした特定派遣・SI・SESによるサポートや、DXのためのデジタルマーケティング・RPA事業を展開。女性従業員が当事者意識をもって取り組んでいる。

注目ポイント:今年初参加で受賞。日本ではまだ推進が遅れている男性育休の取り組みも積極的に実施。



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文=フォーブス ジャパン編集部 データ解析=LiB 写真=吉澤健太

この記事は 「Forbes JAPAN No.089 2022年1月号(2021/11/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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