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2022.03.01

ウーバー、ポルトガルで訪問診療サービスに進出

Getty Images

配車アプリの世界的大手ウーバーが、ライドシェアという原点をはるかに超えて事業の枠を拡大しようとしている。同社は新たに、総合的な医療サービスという野心的なプログラムに乗り出し、現在ポルトガルで試験提供を行っている。

2022年1月、ウーバーのフードデリバリー部門であるウーバーイーツが、食事の配達にとどまらず、オンデマンドの医療サービスに進出すると報じられた。

ザ・ポルトガル・ニュース(The Portugal News)紙によると、ウーバーイーツのプラットフォームに「Médico em casa(現地語で「ドクター・アット・ホーム」のこと)」機能が追加された。ユーザーは、医療従事者による訪問診療、または電話やビデオによる医療相談を依頼できるという。

この機能を提供するために、ウーバーは、在宅医療支援、遠隔医療、産業保健相談、患者搬送など、さまざまなサービスを手がける地元の有力企業、エッコ・サルヴァ・メディカル・サービス(Ecco-Salva Medical Services)と提携したと報じられている。

ウーバーにとって、医療はなじみのない分野ではない。筆者が2021年に書いたように、ウーバーとリフトの両社は、医療における重大な問題の解決を目指し、医療へのアクセスという、何百万人もの米国人が直面する大規模な問題に取り組んでいる。

さらにウーバーは、すでに医療補助サービスにも進出している。2021年にスクリプトドロップとの画期的なパートナーシップを発表し、何百万人もの米国人に向けて、処方薬の手軽な配送方法を提供しようとしている。

この取り組みのプレスリリースには、次のように説明されている。「これは、柔軟で拡張性に富んだ配送ソリューションを構築するという(ウーバーの)継続的な取り組みの一環だ。さらに重要なのは、より多くの顧客が、玄関先まで直接届く処方薬の恩恵を受けられるようになることだ」
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翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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