米国では、ほぼ毎月400万人の人が仕事を辞める「グレート・リジグネーション(大辞職)」現象と過酷な人材獲得戦争という二つのトレンドにより、異例の労働市場が生まれている。賢く先進的な企業幹部は人材の誘致・維持策として、従業員にスキルアップや訓練、第三者機関による教育、メンター、コーチングを提供している。
コードカデミーは、プログラミングなど需要が高いテック関連スキルを提供することで、テクノロジーに強い人材を育成してきた。累計受講者数は世界で約4000万人に上る。
コードカデミーはサービス拡充のため、法人向けデジタル学習世界大手のスキルソフト(Skillsoft)による買収に合意した。同社はトレーニングに強みを持ち、メンターや指導者のネットワークを持っており、管理職向けコーチングとリーダーシップトレーニングも提供している。買収により、2社の間には強い相乗効果が生まれる。
スキルソフトは、コードカデミーを約5億2500万ドル(約600億円)の現金と株式で買収する。スキルソフトのジェフリー・ター最高経営責任者(CEO)は「コードカデミーは、高成長の(技術や開発者の)セグメントにおけるスキルソフトの能力を大きく拡大するだろう」と述べた。
コードカデミーのシムズCEOも、「当社は、世界中で数百万人の新たな技術スキル習得を支援してきた。スキルソフトと協力すれば、コンテンツライブラリーを急速に増やし、世界中でスキルソフトを活用している数百万人の学習者や数千社(うち約75%はフォーチュン1000企業)にコードカデミーを拡大できる」と述べた。
仕事の未来においては、テクノロジーがほぼ全ての側面に関わってくるため、少なくともテクノロジーにある程度触れることが重要だ。今の求人市場はもはや、一度就職したら生涯その会社に残っていた1~2世代前から状況が180度変化している。
テクノロジーの発展により、今では即座にアプリから食料品や夕食、商品を注文し受け取れるし、仕事はズームなどのビデオサービスを通して行われている。今の自分に甘んじてはいけない。常に変化する今の世の中、常に学習・成長し、スキルや資格を得ることが必要だ。