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2022.02.26 08:30

「リスクしかない」起業までの2年間 創業メンバーの士気をどう維持したか|ヤプリ 庵原保文 #1

Yappli代表取締役 庵原保文

Yappli代表取締役 庵原保文

ノーコードで、スマホアプリ開発や運用、分析が可能なプラットフォームサービス「Yappli」を展開するヤプリ。DXを推進する画期的なツールとして導入実績は600社を超え、2020年12月に東証マザーズ上場も果たした。そんな同社を牽引する代表取締役 庵原保文氏に起業家の素養やSaaS事業の経営などについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの中山航介が聞いた(全3話中1話)


──起業家として重要な3つの素養を挙げるとするとなんでしょうか?

1つめは「諦めない」マインド。我々も最初の2〜3年は全然うまくいかなかったのですが、そういう局面を「諦めない」で耐え切り、努力し続ける姿勢が大切です。

2つめは「筋の良いビジネスをやる」こと。我々のように外部から資金調達をして急成長を目指すスタートアップの場合は会社が大きくなることを期待されているわけなので、スケーラビリティ・将来性がある筋の良い事業ドメインを選ぶことが大事です。

最後の3つめは「前向きな姿勢」。常にポジティブで太陽のような姿勢を持つこと。これは素晴らしいリーダーに共通しているように思います。

──どのようにしてそれらの素養を身につけられたのでしょうか?

「前向きな姿勢」については、前職のヤフー時代の上司で現東京都副知事の宮坂学さんや川邊健太郎さんにかなり影響を受けました。

彼らは共通して常に「前向き」だし、悪口を決して言わない。経営者とは常にポジティブであるべきだというのは、彼らを見て学びました。「筋の良いビジネスをやる」については、日頃からITビジネスが好きで国内外の情報を集めていると、何がビジネスとして成功しているかは必然的にわかるようになってくるはずです。 

あとは実際にウェブサービスを開発し、日々の改善活動をする中でいろんな成功/失敗体験を積むこと。大手企業でもスタートアップでもいいので、プロダクトを実際に開発することでセンスは磨かれます。

本当にITサービスが好きで、情報と実践の「量」をこなすことをしていれば、自然と「筋の良いビジネス」は見えてくるようになるのではないでしょうか。
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文=中山航介 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc. 編集=露原直人

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