優秀なリーダーに必要とされる2つの特性

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周囲の生命力を吸い取ってしまうような人と、一緒に仕事をした経験はないだろうか? 会議室に入ったり、口を開いたりすると、瞬時にその場の空気が変わってしまうが、当の本人は周囲への影響に無頓着な人だ。

そんな人を知っている(あるいは自分がそうかもしれないと思う)人に、良い知らせがある。2つの特性を鍛えることによって、こうした悪影響を避けることができるのだ。

その2つの特性とは、「自己認識」と「エネルギー」。

優秀なリーダーは、この2つをマスターすることで、キャリアの成功につなげられることを理解している。以下にその方法を6つ紹介する。

1. 自己認識は自分だけに関わるわけではないことを知る


自己認識とは、自分がどんな人間かを知ることにとどまらない。自分のエネルギーが他人にどんな影響を及ぼすのかを知ることでもある。この視点に立つと、全てがつながっていると理解できるだろう。他人との交流、他人からの評価、自分の態度、そして相手に対する自分の反応は、すべて互いに関連しており、全ては自己認識の改善によって強化できる。

2. 他人にどう思われているか分かったつもりにならない


自分が周囲に向け発しているエネルギーについては、自分と周囲の認識が大きく異なることがある。このギャップを埋めるには、他人の意見を聞いてみよう。信頼できる同僚に、会議中に自分がどんな印象を与えていたのかを尋ねてみて、それが自分の意図に反していれば、教訓を次の会議に生かすこと。

3. 自分のエネルギーが周囲の雰囲気を決めることを意識する


筆者が数年前に参加したCEO向けのフォーラムで、ある講演者が、リーダーの「職場への姿の現し方」について語っていた。リーダーから部下への声の掛け方、特に最初のやり取りによって、チームの雰囲気が決まるという。「調子はどうですか?」と聞かれたら、「元気です」や「まあまあです」ではなく、「絶好調です!」と答えれば、よりポジティブなエネルギーを出せると、講演者はアドバイスしていた。
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編集=遠藤宗生

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