「フライング・フォーメイションズ」は、オレゴン大学のアメフト選手たちの絆をめぐる物語にインスパイアされたものだ。ハットフィールドによれば、自身もかつてはオレゴン大学のアスリートだったことから、このプロジェクトにうまく参加することができたという。
このコレクションはアメフトチームとともに制作されたが、オレゴン大学の他のアスリートも、売上から利益を得ることができる。初回オークションの売上のおよそ70%は、参加したアメフトチームのメンバーに配分される。オークション売上の10%は、オレゴン大学の他のアスリートのための基金になる。
ディビジョン・ストリートは現在、もっと幅広いオレゴン大学のチームがその基金に参加できるようにするために、新しいNIL(name、image、likeness:名前、画像、肖像権)マーケティングプログラムの数々を開発している。そうした参加の取り組みでは、地元コミュニティ、とりわけ慈善プログラムや若者向けプログラム関連の活動に重点が置かれている。
NFTプログラムの売上可能性という点で参考になるのが、元アメフト選手たちが立ち上げたNFTコミュニティ「ザ・プレイヤーズ・ラウンジ(The Players’ Lounge:RPL)」だ。プレイヤーズ・ラウンジは先ごろ、ジョージア大学アスレティックス(UGA:University of Georgia Athletics)に所属していた選手たちの主導により、現役選手を支援するためのNFTを立ち上げた。4500点のNFTが3時間で完売し、立ち上げの宣伝に協力したアメフト選手たちに30万500ドルが分配された。アスリート1人あたりの取り分は2万8000ドルだった。
「フライング・フォーメイションズ」の初回オークションは、2月20日午後10時(太平洋標準時刻)に、ディビジョン・ストリートの「ダックス・オブ・ア・フェザー」サイトでおこなわれた。このサイトは、アスリートとクリエイターをつなぐNFTプラットフォームの構築を手がけるSix21が制作した。
二次市場での販売については、Opensea(オープンシー)などの既存のNFTマーケットプレイスで取引できる。二次市場で1つのNFTが販売されるごとに、10%がディビジョン・ストリートの基金に支払われ、オレゴン大学の全アスリート・プログラムの支援に提供される。