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2022.02.26 07:30

気球で宇宙クルーズのSpace Perspective社、暗号通貨での支払いに対応

(c) Space Perspective

暗号通貨への投資で利益をあげて、資金に余裕が出来た人は、宇宙への旅を検討してみてもいいかもしれない。フロリダに拠点を置く宇宙旅行会社「Space Perspective」は2月16日、ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨による支払いを受け入れるとアナウンスした。

同社の宇宙船が向かう上空30kmの領域は、厳密には宇宙ではないが、周囲は暗く地球が丸いことが実感できる「ほぼ宇宙」に相当するエリアだ。Space Perspectiveは現在、2024年後半に飛行予定の「宇宙船ネプチューン」の搭乗者を募集しており、1人あたり12万5000ドル(約1440万円)のチケットの支払いを暗号通貨で可能にすると発表した。

顧客はウェブから予約を行う際に、支払い方法に暗号通貨を選択すると、コインベース(Coinbase.com)経由で決済を行える。

「宇宙旅行に革命を起こそうとする当社は、その一環として、一生に一度の旅の支払いを暗号通貨で可能にした」と、Space Perspectiveの創業者で共同CEOのTaber MacCallumは述べている。

Space Perspectiveはさらに、宇宙旅行による環境への影響を懸念する人々のために、魅力的なオプションを用意した。同社は、Cool Effect社との提携により、宇宙旅行のフライトを含む業務のカーボンフットプリントをオフセットするという。

「当社のフライトは、あらゆる面で徹底的にジェントルであり、そこには環境への配慮も含まれている。宇宙船ネプチューンは、この分野で唯一のカーボンニュートラルでゼロエミッションな乗り物だ」とSpace Perspectiveのチーフ・エクスペリエンス・オフィサーのジェーン・ポインターは述べた。

「Cool Effectとのパートナーシップにより、当社は毎年の二酸化炭素排出量を相殺しながら、クリーンな旅を実現する」

彼らは2つの点で、宇宙旅行業界に新たな基準を示そうとしている。それは、急速に普及している新たな決済手段を顧客に提供することと、環境への影響を相殺し、よりサステナブルな旅を実現することだ。

第一弾のフライトに向けて同社はすでに500枚以上のチケットを販売したという。予約にあたっては1000ドル以上の返金可能なデポジットの支払いが必要だが、12万5000ドルという価格は、ヴァージンギャラクティックの顧客が支払う45万ドルに比べると、大幅に割安だ。

編集=上田裕資

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