同社の宇宙船が向かう上空30kmの領域は、厳密には宇宙ではないが、周囲は暗く地球が丸いことが実感できる「ほぼ宇宙」に相当するエリアだ。Space Perspectiveは現在、2024年後半に飛行予定の「宇宙船ネプチューン」の搭乗者を募集しており、1人あたり12万5000ドル(約1440万円)のチケットの支払いを暗号通貨で可能にすると発表した。
顧客はウェブから予約を行う際に、支払い方法に暗号通貨を選択すると、コインベース(Coinbase.com)経由で決済を行える。
「宇宙旅行に革命を起こそうとする当社は、その一環として、一生に一度の旅の支払いを暗号通貨で可能にした」と、Space Perspectiveの創業者で共同CEOのTaber MacCallumは述べている。
Space Perspectiveはさらに、宇宙旅行による環境への影響を懸念する人々のために、魅力的なオプションを用意した。同社は、Cool Effect社との提携により、宇宙旅行のフライトを含む業務のカーボンフットプリントをオフセットするという。
「当社のフライトは、あらゆる面で徹底的にジェントルであり、そこには環境への配慮も含まれている。宇宙船ネプチューンは、この分野で唯一のカーボンニュートラルでゼロエミッションな乗り物だ」とSpace Perspectiveのチーフ・エクスペリエンス・オフィサーのジェーン・ポインターは述べた。
「Cool Effectとのパートナーシップにより、当社は毎年の二酸化炭素排出量を相殺しながら、クリーンな旅を実現する」
彼らは2つの点で、宇宙旅行業界に新たな基準を示そうとしている。それは、急速に普及している新たな決済手段を顧客に提供することと、環境への影響を相殺し、よりサステナブルな旅を実現することだ。
第一弾のフライトに向けて同社はすでに500枚以上のチケットを販売したという。予約にあたっては1000ドル以上の返金可能なデポジットの支払いが必要だが、12万5000ドルという価格は、ヴァージンギャラクティックの顧客が支払う45万ドルに比べると、大幅に割安だ。