イスラエル拠点の同社は、「Facetune」や「Videoleap」などの写真・動画編集アプリを提供しており、昨年9月にGreycroftやゴールドマン・サックスから1億3000万ドルを調達し、評価額は19億ドルとされていた。
ダミリオ姉妹は2月23日、Lightricksのアドバイザー及びブランド・アンバサダーに就任することで合意し、同社の株式と一時金を受け取ると発表した。
ディクシー・ダミリオは、少し前にネット上で奇妙なことが起きていることに気づいていた。「私が写真を投稿すると、2秒後には編集を加えた別の写真が投稿されていた。フォロワーたちの、素晴らしい写真を見て、私はいつもそれに魅了されていた」と彼女は述べている。
それらの写真の加工に使われていたのが、Lightricksのアプリだった。母国以外ではまだほとんど知られていない同社は、姉妹との契約が認知度の向上につながり、主にアマチュア向けだった同社のアプリが、著名クリエイターの収益化を支援するツールになることを期待している。
同社の競合の短編動画アプリのTrillerは、TikTokのインフルエンサーに巨額の費用を支払ってアプリのプロモーションを行っている。さらに、著名クリエイターのJosh Richardsに株式と戦略担当の肩書きを与えて、アドバイスをもらっている。
一方、ダミリオ姉妹もさまざまな分野に活躍の場を広げようとしており、2020年12月には10代向けの金融アプリ「Step」の5000万ドルの資金調達に参加し、株式を取得していた。また、アパレルブランドのHollisterとのコラボでSocial Touristと呼ばれる若者向けのラインを立ち上げた。
Lightricksの創業者でCEOのZeev Farbmanは、同社が来月リリースする予定のリンクインバイオと呼ばれる、プロフィールを訪れたユーザーを外部に誘導するためのツールについて、姉妹から助言を受けたと述べている。
「当社のツールでクリエイターたちの成功を支援していきたい」と彼は話した。