同社のCEOのJanosch Amstutzによると、このアプリにはまだ双方向の機能は無いが、近い将来の目標としているという。また、Beemは400万ドル(約4億6000万円)のシード資金を、ベンチャーキャピタルの5 LionやAscension Ventures、Grouport Ventures、Inertia Ventures、さらにEden BlockのパートナーであるLior Messikaの個人ファンドから調達した。
BeemのモバイルアプリはARでライブストリームを行うことが可能だが、ファイルサイズに制限があるため、メッセージの長さは15秒に制限されている。また、このアプリはブラウザ上でARを体験できる技術の「WebAR」を採用しているため、メッセージの受け手はアプリをダウンロードせずに、現実の世界に投影されたホログラムを見ることができる。
Beemは、ファッション誌のヴォーグやワーナーミュージックらと、このシステムの試験運用を行っており、初期のユーザーであるTikTokのインフルエンサーの@Shayank7は、10万回以上再生されたコミカルなコンテンツを作成した。
「今後の目標としては、ARグラスで重要な役割を果たす、リアルタイムでの双方向のコミュニケーションを実現したいと考えている。今回の資金調達はそのためのものだ」と、CEOのAmstutzは述べている。Beemはまた、ある大手企業のためにホログラフィック・メッセージングを開発する話を進めているという。
「Beemのテクノロジーは、ARを身近なものにし、バイラルに拡散するためのインフラになる」と、今回の調達に参加したEden BlockのパートナーのMessikaは述べている。