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2022.02.22 06:00

画像管理クラウドCloudinaryがユニコーン化、1億ドル以上調達へ

(c)Cloudinary

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創業9年のデジタルメディア・スタートアップ「Cloudinary」が、ユニコーンの仲間入りを果たした。投資会社ブラックストーン傘下のグロースファンド「Blackstone Growth」によるセカンダリー取引で、Cloudinaryの評価額は20億ドル(約2300億円)に達した。

Blackstoneは、Cloudinaryの創業メンバーや従業員が保有する同社株の一部を買い取る。出資額は1億ドル以上になる見込みで、最終的な金額は従業員らが売却する株式の数によって決まる。

調査会社CB Insightsによると、評価額が10億ドルを超える未上場企業は世界に1000社あるという。Cloudinaryについて特筆すべき点は、設立から2021年に9000万ドルの収益を上げるまで自己資金で運営し、今年末までに1億ドルの年間経常収益(ARR)を達成する見込みであることだ。

Cloudinaryは、フォーブスが未上場の有望クラウド企業トップ100社を選出する「クラウド100」に何度も選出されている。早い段階から外部資本に頼るユニコーン企業が多い中で、同社のようなケースは異例だと言える。

「資金調達なしでARRが1億ドルに到達したことは素晴らしく、彼らが既に強力なチームを持っていることを示している」とBlackstone Growthで今回のディールを担当したRamzi Ramseyは述べている。Cloudinaryの評価額は、2020年にSalesforce Venturesが出資した前回ラウンドから2倍以上に拡大した。

2012年創業のCloudinaryはカリフォルニア州サンタクララに本拠を置き、イスラエルの拠点にも多くの社員が在籍している。同社は、画像や動画を編集し、大規模に配信する業務を自動化するソフトウェアを提供している。

顧客数は1万社を超え、その中にはナイキやテスラ、NBCなどの有名企業も含まれる。同社は、Eコマース関連マーケティングの急拡大を追い風に事業を伸ばし、管理しているデジタル資産は、2018年末の250億から600億に増えた。
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翻訳・編集=上田裕資

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