カニエ・ウェストの携帯音楽プレイヤー、売上130万ドル突破

カニエ・ウェスト(Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images For Kenzo)

カニエ・ウェストは2月17日、最新アルバムの「Donda 2」が自身が立ち上げたStem Playerのプラットフォーム限定で配信されるとアナウンスした。その翌日、ウェストは200ドルで販売中のこの音楽プレーヤーが、24時間で100万ドル以上の売上を記録したと述べた。

ウェストが昨年販売を開始した「Stem Player」は、ロンドンのスタートアップKano Computingとの提携で開発した特殊な音楽プレイヤーで、ボーカル、ドラム、ベース、その他のトラックを操作して、独自のミックスを作ることが可能な携帯型デバイスだ。

ウエストは18日のインスタグラムの投稿で、このプレイヤーの販売データと思われるスクリーンショットを公開した。そこには過去24時間で6200台以上が販売され、売上が130万ドル以上に達したことが示唆されていた。

ウェストは先週、22日に発売予定のアルバム「Donda 2」がStem Playerのみでダウンロード可能になると発表し、アーティストが受け取る報酬がごくわずかであることから、スポティファイやApple Musicなどの主流のプラットフォームにはアルバムを出さないと宣言した。

「アーティストには業界が稼ぐ金の12%しか入らない。この暴力的システムから音楽を解放するときが来た。Stemplayer.comでオーダーして欲しい」と、彼はインスタグラムに投稿した。

フォーブスは、ウエストと彼のレコードレーベル「G.O.O.D. Music」を所有するユニバーサルミュージックグループにコメントを求めている。

「ソングライターたちは、ストリーミングプラットフォームによって本当に傷ついている」と、ウエストはStem Playerの売上を祝いながら書いた。「この変化を起こせるのは私だけだと言う人もいる。だから、過去20年の音楽界をリードするイノベーターとして、私はこの状況を変えるために、自分の作品を賭けている」

フォーブスは現在のウェストの保有資産を18億ドル(約2070億円)と試算している。

ウェストは新アルバムを22日にリリースすると述べたが、彼は度々発売スケジュールを延期しており、最近の作品の多くは発表から数週間後、または数カ月後にリリースされていた。

編集=上田裕資

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