ネイリストが隣り合わせる危険 数十倍の化学物質に暴露の可能性も

Getty Images


ネイルサロンでの勤務がもたらす健康面の危険性を指摘した研究は、これが初めてではない。

米国を拠点とする研究者のグループが行った2019年の研究では、コロラド州の6つのサロンで化学物質への暴露水準が調査された。その結果、従業員らは急速に蒸気やガスに変化する揮発性有機化合物(VOC)に高い水準でさらされていたことが判明した。揮発性有機化合物は、頭痛や呼吸器刺激、さらにはがんを引き起こすことで知られている。

研究の共著者であるトロント大学ダラ・ラナ公衆衛生学部のビクトリア・アランデール助教は報道発表で、「ネイリストは長年、生殖や呼吸器、肌、筋骨格の健康など、仕事が体に与える影響について懸念を表明してきた」と述べている。

米労働安全衛生局(OSHA)は、就労時間の間はサロンの排気システムや清潔なフィルターを使った空調装置を稼働させつつ時々空気を入れ替えることで、ネイルサロンを常に十分換気された状態に保つことを推奨している。

翻訳・編集=出田静

ForbesBrandVoice

人気記事