「マインドフルなリーダー」に欠かせない5つの資質

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マインドフルなリーダーは思いやりがある


従業員同士の感情的な結びつきは、所属意識を育んだり、共通の目標を達成したりするうえで欠かせないものだ。他の人に共感し思いやりを示せる対人能力や、ありのままの自分を受け入れる姿勢があると、各人がリモートで働いているチームや、異なる組織のメンバーで構成されたチームでも、協力し合えるようになる。

思いやりを育んでもらうなら、新入社員研修に時間をかけるのもひとつの手だ。リーダーと新入社員が、非公式なかたちで集まる場を設けてもいいだろう。さらに、新入社員をランチに誘ったり、チームメンバーと、もっと個人的に親しい関係を築いたりといった、ちょっとした心配りも大切だ。

マインドフルなリーダーは柔軟である


マインドフルなリーダーは、思考が柔軟だ。問題が起きたら立ち止まって検討し、必要とあらば方向転換するすべを知っている。目の前に集中し、柔軟で、新しい情報をあれこれ決めつけずに受け入れるので、革新的なアイデアが浮かんでくる。

こうした姿勢を持てるようにするためには、従業員から、順調なことと、そうでないことに関して、意見や情報を求めよう。そうしたフィードバックを広い心で受け止め、学び成長する機会だととらえよう。

マインドフルなリーダーは、今この瞬間に集中する


マインドフルなリーダーは、恐れずに目の前のことに集中する。目下の状況から逃げずに、悩みや困難を受け入れると、創造的な解決策が浮かんでくる。感情や個性、対立によって生じた不和や軋轢を緩和し、現在に集中すれば、目標と、従業員がその目標を達成する能力とのあいだにより良い整合性を生み出すことができるようになるだろう。

リーダーは、率先して動き、自らの手で物事に対処しよう。違和感があって何かがおかしいと思うなら、行動を起こそう。批判を恐れず、自分が何もかも知り尽くしているわけではないことを認めよう。目前の仕事に全力で取り組み、解決策がわからないときは正直にそう認めるようにしよう。そうすれば、周囲の人間も同じように、弱さをさらけ出せるようになるだろう。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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