Forbes JAPAN x ヘラルボニー x 尾州ウール 異彩のコラボウェア発売へ

ヘラルボニーの新ビジュアルに​​​​「HERALBONY 2022」に起用された池田エライザ。彼女が着用するのは、今回のコラボで生まれたアートシャツだ。

未来を切り開く、日本が誇る小さな大企業を発掘するForbes JAPANの「スモール・ジャイアンツ」プロジェクトから、新たなコラボ商品が生まれた。

福祉のカルチャー化を手がけるヘラルボニー(岩手県盛岡市)と、尾州ウール産地の創業135年を迎えるテキスタイルメーカー三星毛糸(岐阜県羽島市)が協働し、最高級ウール100%の天然素材で作られたアートシャツとアートフーディが2月23日発売される。黒い丸が敷き詰められたアートは、ヘラルボニーの参画アーティスト佐々木早苗(岩手県・るんびにい美術館在籍)の作品だ。Forbes JAPAN読者をイメージしたユニセックスなデザインで、性別に関係なく着られる。

「異彩を、放て。」をミッションに、全国の障害のある作家とアートライセンス契約を結び、2000点以上のアートデータを軸に商品化を手がけるヘラルボニー。双子起業家である松田崇弥と松田文登は、2019年に世界を変える30歳未満の30人「30 UNDER 30 JAPAN」に選出されている。Forbes JAPAN編集部がそんな彼らと、尾州ウール産地のアトツギたちを率いる三星毛糸社長の岩田真吾に声をかけたところ、今回のコラボレーションが実現した。

最高品質のウールで、最高の着心地の体験を


始まりは、愛知・岐阜両県の尾州ウール産地で昨年初開催された観光産業イベント「ひつじサミット尾州」での両社の出会いから。コロナ禍でアパレル産業全体が打撃を受けたが、尾州ウール産地もその例外ではなかった。作り手と使い手が繋がり、産地一丸となって尾州ウールについて発信する試みを始めたのが、三星毛糸の岩田だ。ヘラルボニーメンバーは産地を訪れ、実際にウールの生地や原料である羊毛の魅力に触れた。

コラボ服の生地は、いずれも三星毛糸の最上級メリノウール「SUPER140s」を使用した。アートシャツはBlackとWhiteの2色、サイズはS、M、Lで展開(税込48400円)。上品な艶感がありながら、シャツ特有のパリッと感と着心地を追求した。この生地は通常、スーツ地などに使われるもので織りの密度が高く、シワになりにくいのが特徴。家庭で洗濯できるが、ウールには防臭機能があり、1日着用した程度であれば消臭スプレーをかけて陰干しすれば良いため、毎回洗濯をしなくても良い。

ヘラルボニーx三星毛糸 アートシャツ
スーパーメリノウールアートシャツは2 色展開。

アートフーディは、ウールの柔らかさと滑らかさをより引き出すため、細かく紡績したオリジナル糸を使用。カラーはBlackのみで、サイズはS、M、L、XLで展開(税込44000円)。最高の着心地を体感でき、リモートワークが進むなかビジネスシーンでも活躍する一着になりそうだ。

三星毛糸の岩田は「ウールというとチクチクしたり、コートやスーツのイメージがあったりするかもしれませんが、素肌に着ても気持ちの良い生地を使っています。そこにヘラルボニーのアートが加わって、リラックスして着られるのに品がある。日常にフィットした服が出来上がりました」と語る。そのまま着ても良いが、フーディはジャケットの下に着るのもおすすめだという。「シャツは会社に1着置いておいて、来客や会議の時にTシャツの上にパッと羽織るだけでしっかりした印象になります」

ヘラルボニーx三星毛糸 アートフーディ
​​滑らかな着心地を追求したスーパーメリノウールアートフーディ

ヘラルボニーの2022年の年間ビジュアルに起用された女優・池田エライザは撮影時に今回のコラボ服を着用。池田はもともとアートに関心があり、自身のインスタグラムでヘラルボニーを紹介したことから広告撮影が実現した。

池田は「彼女たち(ヘラルボニーが契約を結ぶアート作家)がもつ集中力やパフォーマンス力は真似できるものではなく、アートとして優れていると感じます」と語る。アートシャツの着心地が良く、日常使いしたいという。「私はショートカットなので大きめな1枚をシンプルに着たいです。スカーフを真知子巻き(頭と耳をスカーフで覆う巻き方)みたいにして合わせてもかわいいですね」

ヘラルボニー 松田崇弥
アートシャツを着用するヘラルボニー代表の松田崇弥。今回のコラボ対談が2月25日発売の「Forbes JAPAN」本誌に掲載される=佐々木康撮影

コラボ商品は、ヘラルボニーが運営するアートライフスタイルブランド「HERALBONY」のオンラインストアと日本橋高島屋S.C.本館1Fで開かれるポップアップショップ(2月23日~3月8日)で販売される。今回のコラボレーションについては、2月25日発売の「Forbes JAPAN」スモール・ジャイアンツ特集で取り上げられる。

文=督あかり

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