米巨大音楽フェス「コーチェラ」、マスク無しで参加可能に

カリフォルニア州インディオのエンパイア・ポロ・フィールドで開催された2018コーチェラ(Photo by Christopher Polk/Getty Images for Coachella)

カリフォルニア州で今春開催される音楽フェスティバル「コーチェラ」と「ステージコーチ」は、参加者にマスクの着用やワクチン接種、検査の陰性証明書の提示を義務付けずに開催されることが分かった。

この2つのフェスティバルは、新型コロナウイルス対策のための制限を緩和する最新のイベントに加わった。

4月29日から5月1日まで開催され、毎年8万5000人の参加者を集めるカントリーミュージックの祭典として知られるステージコーチは2月15日、「地域のガイドラインに沿った形」の感染対策をとるとアナウンスした。

また、4月の2回の週末に25万人の来場者が見込まれるコーチェラも、参加者にマスクの着用やワクチン接種、検査の陰性証明書の提示を義務付けないと述べている。

これらの2つのフェスティバルを主催するゴールデンボイス(Goldenvoice)は、州のガイドラインが変更される可能性があることや、新型コロナウイルスが極めて感染力の強い病気であること、イベントではウイルスにさらされるリスクが高くなることを警告している。

カリフォルニア州では、ワクチン接種済みの人に対する屋内でのマスク着用の義務付けが2月16日に終了するが、未接種の人や学校などの環境においては今後も、マスクの着用が義務付けられる。

コーチェラとステージコーチは、パンデミックの影響で2020年と2021年にキャンセルされた後、2年ぶりに復活する。今年のコーチェラのヘッドライナーは、ハリー・スタイルズやビリー・アイリッシュ、Ye(旧称:カニエ・ウェスト)らが務める。

毎年シカゴで開催されるロラパルーザは、2020年にキャンセルされ、昨年夏にデルタ株が広まる中で復活したが、参加者はワクチン接種の証明書か陰性証明の提示を義務付けられていた。40万人を集めたこのイベントではその後、約200人の感染が確認されたが、シカゴの公衆衛生委員会のアリソン・アーワディ博士は当時、「このイベントは、スーパー・スプレッダーにはならなかった」と述べていた。

他のエンターテイメント業界でも、マスク着用のルールを緩和する動きが広がっており、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドとフロリダ州のディズニーワールドは2月15日、ワクチンを接種した来場者に対する屋内でのマスクの着用義務を解除した。

13日に開催されたスーパーボウルの参加者は、ワクチンの接種証明書か陰性証明書の提示を求められ、飲食以外では常にマスクを着用することを義務付けられていたものの、多くの参加者はマスクなしで過ごしていた。

一方、来月オースティンで開催されるSXSWフェスティバルの参加者は、接種証明か陰性証明の提示に加え、屋内会場ではマスクの着用が義務付けられる。また、屋外でもソーシャルディスタンスを確保できない場所ではマスクの着用が強く推奨されている。

編集=上田裕資

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