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2022.02.16 11:00

米ディズニーランドの復活示す「6時間待ち」ポップコーン

Joe Burbank/Orlando Sentinel/Tribune News Service via Getty Images

Joe Burbank/Orlando Sentinel/Tribune News Service via Getty Images

米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドのエプコットテーマパークでは、カルト的人気を誇る「フィグメント」のポップコーン・バケットが2月14日に再入荷した。このアイテムは、6時間待ちの行列ができる人気で、転売サイトでも高値で取引されている。

定価25ドルのこの商品は現在、公式アプリからも注文可能で、1人2個まで購入できる。

紫色のドラゴンのキャラクターのフィグメントは、1980年代のアトラクション「ジャーニー・イントゥ・イマジネーション」で初めて登場して以来、ディズニーファンの間でカルト的人気を誇っている。



1月14日から開催された「フェスティバル・フォー・ザ・アーツ」に合わせて発売された今回のバケットは、即座に数時間待ちの行列の人気となり、ロサンゼルス・タイムズ紙によると、1月17日に完売していた。さらに、eBayなどのサイトでは、転売屋が270ドル以上で出品し、現在も100ドル以上で取引されている。

このバケットを買うため並んだディズニーファンの一人は、メディアの取材にこう述べていた。「ポップコーンは人気で、フィグメントのグッズは入手困難だ。この2つを組み合わせれば、資本主義のための完璧なカクテルが出来上がる」

エプコットテーマパークのイベントは、2月21日まで開催されるが、その前にバケットが再び売り切れる可能性もある。モバイルの注文ページには、在庫には限りがあるとの記載がある。

ディズニーはここ数年、期間限定のアイテムで人気を博しており、2020年にスプラッシュ・マウンテンの閉鎖が発表された際にも、一部のファンや転売屋がスプラッシュ・マウンテンの商品を買い漁っていた。

ディズニーのテーマパーク事業は、パンデミックによる閉鎖や損失から立ち直りつつあり、9日に発表された2021年10〜12月のテーマパークとグッズの売上は前年同期比2倍の72億ドル(約8320億円)に達していた。

ディズニーの首脳陣は、パークの収益増加の一因として、追加料金を支払って乗り物の列をスキップできる新サービスを挙げたが、このサービスは一部のファンから批判を浴びている。また、今年の年初からオーランド空港とディズニーホテル間の無料シャトルが廃止されたことについても、不満の声が上がっている。

編集=上田裕資

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