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2022.02.15 11:30

モデルナ株が13%の急落、CEOらが自社株売却で利益確定

Getty Images

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製薬会社モデルナの株価は2月14日の市場で急落し、ここ約1年で最低レベルに落ち込んだ。先週末には、同社のワクチンに関するネガティブな研究結果が公表され、同社の経営陣が株式を売却したことも明るみに出ていた。モデルナの株価は、昨年夏のピーク時から70%以上も下落している。

モデルナの株価は14日に13%下落し、過去10カ月間の最安値の140ドルを下回った。テックやヘルスケア関連株が売り込まれる中で、同社の株価は過去1カ月間で30%以上も値を下げている。

バンク・オブ・アメリカのアナリストのジェフ・ミーチャムは、ここ数週間で新型コロナウイルス関連の株式は特にひどいダメージを受けたと述べた。ファイザーの株価も、先日の第4四半決算で今年のワクチン販売が減速すると警告した後、新たな錠剤が期待されているにも関わらず、14日に2%下落した。

新型コロナウイルスの症例数が急減していることから、専門家の間では、製薬会社にとってワクチンが持続可能な収益源となるかどうかを疑問視する声が高まっている。さらに、CDC(米国疾病対策センター)が11日に発表した研究結果で、モデルナとファイザーのブースターショットは、約4カ月後に実質的な効果が失われることが示された。

モデルナの直近の株価の下落は、11日夜に開示された報告書で、CEOのステファン・バンセルを含む同社の4人の幹部が先週、自社株を売却していたことが発覚したことの影響も受けている。売却額が最も多いバンセルは、1株あたり約155ドルで約1万9000株を売却し、税引前で約300万ドルを利益確定していた。現在49歳のバンセルは、パンデミックの間に200万株以上を売却している。

14日のS&P500のワーストパフォーマンス銘柄となったモデルナの株価は、8月9日の史上最高値の484ドルから72%も急落し、1400億ドル以上の時価総額を喪失した。同社の時価総額は現在、570億ドル(約6兆5700億円)以下にまで減少している。

編集=上田裕資

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