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2022.02.15

【2月第2週資金調達まとめ】住宅ローンアプリのiYell、35億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、2月2週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

iYell


調達額:35億円
調達先:Fidelity International / ソフトバンク / SREホールディングス / ベンチャーラボインベストメント / 三井住友信託銀行(Sumi Trustイノベーションファンド) / CRGホールディングス / Global Catalyst Venture Management Japan(Global Catalyst Partners Japan投資事業有限責任組合) / DGベンチャーズ / SBIインベストメント
備考:シリーズDラウンド / 計15社より出資

住宅ローンアプリ「いえーる ダンドリ」を提供しているスタートアップ。

「いえーる ダンドリ」はテクノロジーとプロフェッショナルチームを活用し、住宅事業者が抱える住宅ローン業務を効率化するアプリ。

住宅事業者にとって、住宅ローンは主たる業務ではないにもかかわらず業務量が多く専門知識も求められるため、大きな負担になっている。

同サービスを活用することで不動産業務の中で25%を占める住宅ローン業務が軽減され販売活動に専念することができる。

2022年2月、シリーズDラウンドにおいてフィデリティ・インターナショナル、ソフトバンク、三井住友信託銀行、SREホールディングス等合計15社を引受先とした第三者割当増資により合計35億円の資金調達を実施。

今回の調達資金により、住宅ローンプラットフォームのマーケットへの浸透を図り、事業拡大を狙ったM&Aも行っていく。

さらに、昨今問題となっている住宅ローンの不正を未然に防ぐために、不正の疑いのある情報を検知するシステムや個人情報漏洩事故を防止するデータ送信クラウドシステムの開発にも充当される見込みだ。

iCare


調達額:19億円
調達先:インキュベイトファンド(リード) / グローバル・ブレイン / salesforce.com(Salesforce Ventures) / 三井住友海上キャピタル
備考:シリーズEラウンド / その他複数の金融機関からの融資を含む

健康管理システム「Carely(ケアリー)」の企画・開発・運営を行う企業。

「Carely」は健康診断・ストレスチェック・長時間労働対策といった企業の健康管理をクラウドで一元化・自動化する事ができる。その為、人事担当者・産業保健スタッフの業務工数を大幅に削減することが可能となる。

幅広い企業の健康管理の負担軽減を実現している実績を評価され、2020年7月に経済産業省等が後援する第5回 HRテクノロジー大賞において、健康経営の普及・促進に貢献する優れたサービスとして健康経営賞を受賞した。

2022年2月には、インキュベイトファンドをリードとし、グローバル・ブレイン、Salesforce Ventures、三井住友海上キャピタル、およびデットファイナンスにより、総額19億円を調達。

今後は「Carely」の認知拡大に加え、従業員への健康投資が事業成長につながる有用性を証明するために、健康ビッグデータをより一層活用するプロダクト開発を加速させていく。また、人材採用と組織体制の強化にも引き続き注力していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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